コンテンツの読みやすさは確保されていますか?
WAI/ WCAG1.0 チェックポイント 14.1
 
 
概要

一貫性のあるページレイアウト、分かりやすいグラフィック、そして理解しやすい言葉遣いは、すべてのユーザーのためになります。特に、認知障害のあるユーザー、あるいは文章を読むのが苦手なユーザーにとって、コンテンツを理解する助けとなります。

明解で簡潔な言葉を用いることは、効果的なコミュニケーションを促進します。文章になった情報にアクセスすることは、認知あるいは学習障害のある人にとっては、困難を伴うことがあります。明解で簡潔な言葉遣いは、手話でコミュニケーションをとる人たちも含めて、母国語の異なる人たちのためにもなります。

 
 
チェック方法

Webページのテキストがすべてのユーザー、特に読解あるいは認知障害のあるユーザーにとって読みやすいことを確認してください。

 
 
解説

以下に挙げるのは、あなたのサイトのコンテンツをより読みやすくするのに役立つ文章の書き方のヒントです。

  • 見出しおよびリンクのラベルを明解で正確な文言にする。例えば、音声読み上げを聞いているユーザーは、リンク部分だけを拾い読みして、リンクのラベルだけを聞いていることがあります。
  • 文章あるいは段落の要旨を、文章あるいは段落の冒頭に記述する("フロント・ローディング"とよばれるテクニック)。これは、斜め読みをしているユーザーや音声読み上げソフトを使用しているユーザーのためになります。
  • 各段落のトピックは1つに限定する。
  • 用語定義をしていないかぎりは、俗語、専門用語、および一般的な語の特別な意味での使用を避ける。
  • 一般的に使われている用語を用いる。例えば、"commence" ではなく "begin"、"endeavor" ではなく "try" を用いる。

そのドキュメントが読みやすいかどうかを検証するには、Gunning-Fog の基準を用いるのもよいでしょう(http://isu.indstate.edu/nelsons/asbe336/PowerPoint/fog-index.htm 対象言語:英語)。このアルゴリズムは、コンテンツが読みやすければ読みやすいほど、低いスコアを算出します。もし、スコアが13~19(あるいは、それ以上)だったとしたら、ユーザーを濃霧の中で迷子にさせているようなものです。