規格外のblink要素で画面を点滅させています
WAI / WCAG 1.0 優先度2 チェックポイント 7.2
 
 
概要

Webページに規格外要素であるblink要素があります。

 
 
修正方法

<blink>タグを、ユーザーが制御できない状態でテキストを点滅させることのない、CSSのプロパティなど他の何かに置き換えてください。

W3Cのドキュメント( &w3c_html_tech; [&url_w3c_html_tech;#style-text] )では、blink要素およびmarquee要素を使用しないことを推奨しています。

もし、どうしても点滅させる必要があるのであれば、CSSのプロパティ 'text-decoration: blink' を用いてください。これにより同じ効果が得られます。しかしながら:

  • ユーザーが、ブラウザの設定でCSSをオフにすれば、その点滅は止められます。
  • このWebページがリンクしているCSSファイルを複数にするとよりよいでしょう。'text-decoration: blink' の指定を除いたほとんどのプロパティを(すべてのファイルにおいて)有効にしておくことが可能です。こうすることで、(最新のブラウザを使用している)ユーザーはCSSファイルを切り替えて、点滅を除いたすべての必要な処理をしてくれるCSSファイルを選択することができます。
  • (X)HTMLソースコードは標準仕様に準拠したものになり、かつ同様の効果が得られる(点滅を指定するプロパティは外部CSSファイルで1回記述されるだけなので)。
 
 
解説

<blink>タグはコンテンツを点滅させます。ユーザーは、この点滅をストップすることができません。

ユーザーはこの点滅を目にすると集中力を失い、Webページ上の情報を読んだり、フォームに入力したり、といった作業に集中するのがとても困難になります。

点滅していると、認知障害のあるユーザーはWebページのコンテンツに集中するのがとても大変になり、彼らに対してはずっと重大な影響を及ぼします。また、画面拡大ソフトを使用しているユーザーがページ上の一部で点滅しているテキストの部分を読むときのことを考えてみてください。この場合、拡大された画面の大部分が点滅することになります。繰り返しますが、点滅は、こういったユーザーが作業に集中するのをとても困難にするのです。

ユーザーが急いでいるときやプレッシャーを感じているときなどは、ある意味では、誰もが認知障害の状態にあるといえます。例えば、とても騒がしくて混雑した空港で、自分の後ろに長い行列ができているキオスク端末で航空券のeチケットを購入している時、たいていの人はチケットを購入することに十分に集中できないでしょう。画面上で何かを点滅させたところで、それはユーザーが購入手続きを完了させるのに何の役にも立たないのです。