Error オブジェクト
Dim error As ADODB.Error

Error オブジェクトは、ADO 操作中にデータプロバイダによって生成された特定のエラーまたは警告に関する情報を保持します。

Error.Description プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

description = error.Description
 

Description プロパティは、ADO またはデータプロバイダが生成したエラーまたは警告を記述します。

データタイプ

String

 
説明

Error オブジェクトの Description プロパティは読み取り専用です。このプロパティは、エラーや警告の情報を文字列形式で提供するため、アプリケーションのユーザーにエラーや警告が発生したことを通知できます。

Description プロパティの値は、ADO またはプロバイダから取得できます。

 
Error.HelpContext プロパティまたは Error.HelpFile プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

helpcontext = error.HelpContext
helpfile = error.HelpFile
 

HelpContext プロパティと HelpFile プロパティは、それぞれ Error オブジェクト内の特定のエラーのトピックと名前を示します。

データタイプ
Long (HelpContext プロパティ) String (HelpFile プロパティ)
 
説明

HelpFile プロパティは、Windows ヘルプファイルへの絶対パスを保持します。

HelpContext プロパティは、HelpFile プロパティで示される Windows ヘルプファイルから自動的にヘルプトピックを表示します。

生成されたエラーに関連するヘルプトピックがない場合、HelpContext プロパティは 0 を返し、HelpFile プロパティは空の文字列 (") を返します。

 
Error.NativeError プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

nativeerror = error.NativeError
 

NativeError プロパティは、現在の Error オブジェクトのデータプロバイダから提供されたエラーコードを返します。

データタイプ

Long

 
説明

このプロパティを使用すると、データソース、ADO の順に渡されるエラーコードを取得できます。

 
Error.Number プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

number = error.Number
 

Number プロパティを使用すると、現在の Error オブジェクトで指定されたエラーを一意に識別できます。

データタイプ

Long または ErrorValueEnum (Long)

 
説明

Number プロパティの値は、発生したエラーを記述する固有の番号です。この値は、表 E-18 に示すいずれかの ErrorValueEnum 列挙値です。

 
関連項目

ErrorValueEnum 列挙

 
Error.Source プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

source = error.Source
 

Source プロパティは、ADO 内でエラーを生成したオブジェクトまたはアプリケーションの名前を返します。

データタイプ

Error オブジェクトは String を返します。

 
説明

Errors オブジェクトの場合、Source プロパティは、最初に ADO 内でエラーを生成したオブジェクトまたはアプリケーションの名前を示します。

ADO エラーには、ADODB. という値で始まり、エラーを生成したオブジェクト名が続くソース値があります。

 
Error.SQLState プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

sqlstate = error.SQLState
 

SQLState プロパティは、現在の Error オブジェクトの SQL 状態を返します。

データタイプ

String (5 文字)

 
説明

このプロパティを使用すると、SQL ステートメントの処理でエラーが発生したときにデータプロバイダが ADO に返す、5 文字のエラーコードを取得できます。これらのエラーコードは ANSI SQL 規格に従う必要がありますが、データプロバイダによっては、準拠しないものもあります。

 
Errors コレクション (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

Set errors = connection.Errors
 

Errors コレクションに関する詳細と例については、「Error オブジェクト」を参照してください。

オブジェクト
Error

操作中に ADO によって生成された特定のエラーまたは警告に関する情報を保持します。

 
メソッド
Clear

Clear メソッドは、Errors コレクションに格納されているすべてのエラーを消去します。

Refresh

Errors コレクションの Refresh メソッドは、バージョン 2.0 以降に存在しているマニュアルに未記載の ADO のメソッドです。

 
プロパティ
Count

関連する Errors コレクションに属する Error オブジェクトの数を示します。

Item

Errors コレクションに属する特定の Error オブジェクトにアクセスします。

 
Errors.Clear メソッド (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

errors.Clear
 

Clear メソッドは、Errors コレクションに格納されているすべてのエラーを消去します。

説明

Clear メソッドは、ADO エラーの現在のコレクションをクリアします。新しいランタイムエラーが発生すると、Errors コレクションは自動的にクリアされ、エラー情報が書き込まれます。

複数の警告が返される可能性がある Recordset オブジェクトを呼び出す場合に、Clear メソッドを使用します。該当する呼び出しとしては、Delete、Resync、UpdateBatch、および CancelBatch があります。Errors コレクションをクリアした後にこれらのいずれかを呼び出すと、問題の呼び出しで警告が生成されたかどうかを判断できます。

 
関連項目

Recordset.CancelBatch メソッド、Recordset.Delete メソッド、Recordset.Resync メソッド、Recordset.UpdateBatch メソッド

 
Errors.Count プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

count = errors.Count
 

Count プロパティは、関連する Errors コレクションに属する Error オブジェクトの数を示します。

データタイプ

Long

 
説明

Count プロパティの値が 0 の場合、関連する Errors コレクション内には Error オブジェクトはありません。ただし、関連する Errors コレクションに属する Error オブジェクトには、0 〜 (Count プロパティの値 - 1) のインデックスが設定されます。

 
Errors.Item プロパティ (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

Set error = errors.Item(Index)
Set error = errors (Index)
 

Item プロパティは、Errors コレクションに属する特定の Error オブジェクトにアクセスします。

データタイプ

Error オブジェクト

 
説明

Index プレースホルダーは、Errors コレクション内の Error オブジェクトの順序を表す Variant データタイプを表します。Errors コレクションに要求された項目がない場合、エラーが発生します。

 
メモ

言語によっては、最初の構文の Item プロパティをサポートしていないものもあります。それらの言語では、Item メソッド名なしの 2 番目の構文を使用します。

 
Errors.Refresh メソッド (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6)

errors.Refresh
 

Errors コレクションの Refresh メソッドは、バージョン 2.0 以降に存在しているマニュアルに未記載の ADO のメソッドです。

説明

Errors.Refresh メソッドは、ADO 内のエラーを再度クエリーします。