historyNN 2 IE 3 DOM なし

ブラウザは history オブジェクトを使って、1 回のセッションでユーザーが訪問した URL のリストを管理します。このリストは配列として保存され、ブラウザはこれを使って [戻る] ボタンや [次へ] ボタンによるナビゲーションを行います。history オブジェクトにはプライベートな情報が保管されるため、スクリプトがそのような情報を取得してサーバーに送信するのを防ぐため、スクリプトで操作できる範囲は限られています。最近のブラウザでは、各ウィンドウが個別の history オブジェクトを持っています。

 

よくある質問に回答するには : [戻る] ボタンのアクションを禁止または無効化することはできません。ただし、ページのリンクをクリックした際に、現在のページがブラウザの履歴に記録されることを禁止することはできます。これは、location.replace() ナビゲーションメソッドを使用してリンクをスクリプトで記述することにより行います。Navigator 4 以降では、署名付きスクリプトとユーザーの明示的な許可により、ブラウザウィンドウからツールバーを削除できます。locationbar オブジェクトの説明を参照してください。また、ツールバーがなくても新しいウィンドウを開くことはできます。window.open() メソッドを参照してください。

 
オブジェクト参照
 
[window.]history
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
currentlengthnextprevious
 
オブジェクト固有のメソッド
 
back()forward()go()item()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

current、next、previousNN 4 IE なし DOM なし

読み取り専用

history 配列に保存されている、現在の URL、次の URL、および前の URL を示す URL です。この情報はプライベートなので、Navigator 4 以降では署名付きのスクリプトを使用してユーザーの許可を得た上でのみ取得できます。署名付きスクリプトについては本マニュアルでは説明しません。署名付きスクリプトの作成方法については JavaScript の参考書を参照してください。

 
 
netscape.security.PrivilegeManager.enablePrivilege("UniversalBrowserRead");
var prevURL = parent.otherFrame.history.previous;
netscape.security.PrivilegeManager.revertPrivilege("UniversalBrowserRead");
 

URL 文字列

 
既定値

なし

lengthNN 2 IE 3 DOM なし

読み取り専用

ヒストリリストに含まれる要素の数です。Navigator 4 では、この情報は取得できますが、特定のアイテムを取得するには署名付きスクリプトとユーザーの許可が必要です。

 
 
if (history.length > 4) {
    ...
}
 

整数

 
既定値

なし

back()NN 2 IE 3 DOM なし

ブラウザの [戻る] ボタンをクリックした場合と同様に、前に閲覧したドキュメントに戻る動作をします。ただし Navigator 4 以降では、back() メソッドで特定のウィンドウやフレームを指定して、[戻る] ボタンのデフォルトのビヘイビアを無視させることができます。たとえば、parent.otherFrame.history.back() を繰り返し呼び出した場合、最終的にはフレームのヒストリがなくなり、何も動作をしなくなります。同様に、top.history.back() を繰り返し呼び出すと、[戻る] ボタンを繰り返しクリックした場合と同じように、これが現在のブラウザセッションで最初に読み込まれたドキュメントでない場合にはフレームセットの外に出てしまう可能性があります。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

forward()NN 2 IE 3 DOM なし

ブラウザの [次へ] ボタンのターゲットと同じ URL に移動します。history.back() メソッドと同様に、ウィンドウのヒストリに関しては注意が必要です。

 
パラメータ

なし

 
戻り値

なし

go()NN 2 IE 3 DOM なし

go(stepCount | "URL")

ヒストリリスト中の特定のアイテムに移動します。

 
パラメータ
 
  • 現在のアイテムから移動するアイテムまでの距離を示す整数。0 を指定すると現在のページが再度読み込まれます。-1 を指定すると back() と同じ動作をします。-2 を指定するとヒストリリストの現在のアイテムより 2 つ前の URL に移動します。IE 3 ではバグがあるため、0 以外のすべての値が -1 として処理されます。
  • ヒストリリストに保存されている URL か、Navigator ではドキュメントタイトル
 
戻り値

なし

item()NN 4 IE なし DOM なし

item(itemNumber)

ヒストリリスト内にある特定の URL を返します。プライベートな情報であるため、取得するためには、Netscape の署名付きスクリプトとユーザーの明示的な許可が必要です。

 
パラメータ
 
  • ヒストリリスト内のアイテム数を表す整数。数値の範囲は、0 から、history.length から 1 を引いた値までとなります。
 
戻り値

URL 文字列