機種依存文字が使用されています
JIS 1.1 a);
 
 
概要

Webページのソースコードで、いわゆる "機種依存文字" を使用しています。文字化けの原因になるので、機種依存文字は使用しないでください。

 
 
修正/チェック方法

Webページのテキストで使用されている機種依存文字を、機種依存文字以外の文字に置き換えてください。例えば、以下のように置き換えます。

  • 丸付き数字:"①" のような○で囲んだ数字は、"("、"1"、")" とすべて半角で入力して "(1)" とする。あるいは、"1"、"." と入力して、"1." とする。
  • ローマ数字:ローマ数字ではなく、"1"、"2"、"3" などの数字に置き換える。固有名詞などの場合は、ローマ数字を文字画像にして、alt属性値にその読み方を代替テキストとして記述する(ただし、画像にすると、ユーザーが文字サイズを拡大することはできません)。
  • センチメートルやキログラムなどの単位:"km" は "k" と "m"、"kg" は "k" と "g"、と1文字ずつ入力する
  • 年号:"明治"、"大正"、"昭和"、"平成" などを全角1文字ずつにする
  • 略号:"(株)"、"(有)"、"(代)" などは、"("、"株"、")" と1文字ずつ入力する
 
 
修正/チェックのポイント

機種依存文字を使用すると、OSにより正しく表示されないことがあります。
あるOSで「①」「②」「③」など丸付き数字で記述した場合、他のOSでは(日)(月)(火)などと表示され、意味そのものが変わってしまいます。

  • 機種依存文字(注)は使用しない。別の文字に置き換えて表示するか、画像で表示する。

(注)機種依存文字
JIS X0208 「7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化漢字集合」で、符号化されていない文字。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目
  

5.1 規格及び仕様
a)
ウェブコンテンツは,関連する技術の規格及び仕様に則り,かつ,それらの文法に従って作成しなければならない。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

  
 
 
解説

機種依存文字とよばれる特定の文字は、特定の機種やOSでのみ正しく表示されるため、ユーザーの使用している環境によっては文字化けを引き起こす恐れがあります。Webページのテキスト文中で機種依存文字を使うと、異なる種類の機種やOSでは他の文字に置き換えられて表示されたり、その文字が全く表示されなくなったりします。主な機種依存文字としては、以下のようなものがあります(いずれも、全角1文字として表示されます)。

  • 丸付き数字:1 や 2 を○で囲んだ数字
  • ローマ数字
  • センチメートルやキログラムなどの単位:"km"、"kg"、"キロ" などを全角1文字にした文字
  • 年号:"明治"、"大正"、"昭和"、"平成" などを全角1文字にした文字
  • 略号:"(株)"、"(有)"、"(代)"、"TEL" などを全角1文字にした文字

こういった機種依存文字は、Webページ以外にもメールなどで使用すると、同様に正しく表示されないため、使用しないのがマナーとされています。

Webページを制作する上で、気をつけなければならないのは、以下のような場合です。

  • WordやExcelなどのドキュメントを文字原稿として使用する
  • 紙のカタログやパンフなどの印刷物の文字原稿をそのまま使用する

Webページ以外の目的で制作された文字データをそのままWebページでも使用する際には、そのテキストの中に機種依存文字が含まれていることがあるので、それに気づかずにWebページのテキストでも機種依存文字を使用してしまうことが少なくありません。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/