コンテンツを変化させるスクリプトが使用されています
JIS 5.4 e); WCAG 6.5 ;
 
 
概要

ドキュメントのコンテンツ、あるいはナビゲーションの選択肢を変化させるスクリプトが、Webページで使われています。すべてのスクリプトは、支援技術がそういった変化を認識して、ユーザーにそのことを適切に知らせることができるようにして使うべきです。

 
 
修正/チェック方法

このページで使っているスクリプトが、新しいコンテンツあるいはナビゲーションの選択肢を生成しているかどうかをチェックしてください。ブラウザの設定でスクリプトの実行を無効にして、Webページを使ってみることで、簡単にテストすることができます。

もし、スクリプトで新しいコンテンツ、あるいはナビゲーションの選択肢を追加しているならば、意図した効果の得られる代替手段を提供するのがベストです。

例えば、サーバサイドのスクリプト(および、フォーム)では同様の効果が得られませんか? もし、ブラウザがスクリプトをサポートしていない場合、ページ全体のコンテンツを表示することができますか?

もし、すべてのコンテンツがレイヤーで定義されていて、スクリプトを使ってある条件が発生したときだけあるレイヤーを表示させているような場合は、スクリプトをサポートしていないブラウザは、(X)HTMLソースコードで記述されている順序ですべてのレイヤーをレンダリングするでしょう。このようなケースでは、こういったコンテンツの表現方法を用いるだけの効果が必ずあるというのがベストです(例えば、各レイヤーに対して適切な前後関係を与えるなど)。

 
 
修正/チェックのポイント

ブラウザで、特定の技術やプラグインを使用しないように設定している利用者がいます。また、特定の技術やプラグインがまったく利用できないブラウザも存在します。
このような場合、特定の技術やプラグインのアクセシビリティに配慮しても、コンテンツの内容を参照することはできません。

  • JavaScriptの場合は、<noscript>タグに代替情報を記述する。
  • 特に、特定の技術やプラグインがアクセシブルでない場合、同等の情報を持つテキストページを用意し、通常ページと同じタイミングで更新することが望ましい。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.4 非テキスト情報
e)
アクセス可能ではないオブジェクト,プログラムなどには,利用者がその内容を的確に理解し操作できるようにテキストなどの代替情報を提供しなければならない。また,アクセス可能なオブジェクト又はプログラムに対しても,内容を説明するテキストなどを提供することが望ましい。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

スクリプトを新しいコンテンツ、あるいはナビゲーションの選択肢を生成するために使わないのがベストです。そのスクリプトをサポートしていないブラウザのユーザーは、そのコンテンツや選択肢を得ることができません。

W3Cのドキュメント( &url_w3c_html_tech;#scripts-gt&w3c_html_tech;)では、以下のように述べています。

コンテンツ制作者は、スクリプトがオフになっていたり、ブラウザがスクリプトをサポートしていなかったりしても、Webページがアクセシブルであることを確認しなければなりません。
  • クライアントサイド(ユーザーのブラウザなど)でコンテンツを生成しないでください。もし、ユーザーのブラウザがスクリプトを実行できなければ、何も生成されなければ表示もされません。しかしながら、これはスタイルシートとスクリプトのコンビネーションで既存のコンテンツを表示したり非表示にしたりするのとは別です。もし、スクリプトがなければ、この場合はコンテンツは常に表示されています。また、サーバサイドでページを生成して、クライアントサイドに送信する場合もこれには当てはまりません。
  • JavaScriptをURIとして用いるリンクを使わないでください。もし、ユーザーがスクリプトを利用できなければ、ブラウザはリンク先のコンテンツを生成することができないので、ユーザーはそのリンクを利用することができません。
 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/