ベンダーによる拡張 

この項では、各ベンダーでサポートされている関数の一覧を示し、それらについて説明します。これらの関数は、各ベンダー固有のものです。そのため、たとえば MySQL の関数が他のベンダーでもサポートされているという保証はありません。これらの関数は、さまざまな製品で利用可能な機能についての概念を示すために掲載しています。正しい構文の用法については、ベンダーのマニュアルを参照してください。

Microsoft SQL Server でサポートされている関数  

表 4.7 に、Microsoft SQL Server でサポートされている関数をアルファベット順に示します。

 
関数説明
abs(numeric_expression)絶対値を返します。
acos(float_expression)その余弦が、引数に指定された値になるような角度をラジアン単位で返します。
app_name( )アプリケーションによって設定された、現在のセッションのアプリケーション名を返します。
ascii(character_expression)文字を ASCII コードの数値に変換します。
asin(float_expression)その正弦が、引数に指定された値になるような角度をラジアン単位で返します。
atan(float_expression)その正接が、引数に指定された値になるような角度をラジアン単位で返します。
atn2(float_expression, float_expression)その正接が、引数 2/引数 1 になるような角度をラジアン単位で返します。
avg([ All| Distinct] Expression)列の平均を計算します。
binary_checksum(* | expression [,...n])式のリストまたはテーブルの行のバイナリチェックサムを返します。
cast(Expression as Data Type)有効な SQL Server の式を、指定されたデータタイプに変換します。
ceiling(numeric_expression)引数以上の整数で、最小のものを返します。
char(integer_expression)ASCII コードの数値を文字に変換します。
charindex(expression1, expression2 [, start_location])文字列中で、部分文字列が最初に出現する位置を返します。
checksum(* | expression [,...n])指定された行値または式に対して計算されたチェックサム値を返します。
checksum_agg([ALL | Distinct] expression)グループに含まれる値のチェックサムを返します。
coalesce(expression [,...n])引数のリストのうち、非 NULL である最初の引数を返します。
col_length(`table', `column')列長をバイト単位で返します。
col_name(table_id, column_id)指定されたテーブル ID および列 ID に対応する列の名前を返します。
contains({column | }, `contains_search_condition'})contains_search_condition に指定された条件に完全一致またはあいまい一致する列を検索します。これは、全文検索を実行するために使用する複雑な関数です。詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
containsable(table, column, contains_search_condition)contains_search_condition に指定された条件に完全一致またはあいまい一致するテーブルを返します。これは、全文検索を実行するために使用する複雑な関数です。詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
convert(data_type [(length)], expression [, style])データのデータタイプを別のデータタイプに変換します。
cos(float_expression)余弦を返します。
cot(float_expression)余接を返します。
count({[All | Distinct] expression]| *})行数をカウントします。
count(*)行数を計算します。NULL 値を持つ行も含みます。
count(DISTINCT expression)列または式に含まれる個別の非 NULL 値の数を計算します。expression のうち、同じ値を持つ行のグループは、それぞれ 1 行として結果に加算されます。
count(expression)指定された列または式に含まれる、非 NULL 値を持つ行の数を返します。
count_big([All | Distinct] expression)bigint データタイプを返す点を除き、count と同じです。
current_timestamp現在の日時を返します。
current_user現在のデータベースで、現在セッション中のユーザーの名前を返します。
datalength(expression)文字列またはバイナリ文字列のバイト数を返します。
databasepropertyex(database, property)データベースオプションまたはプロパティを返します。
dateadd(datepart, number, date)日付要素 (日など) の数字を日時値に加算します。
datediff(datepart, startdate, enddate)2 つの日時値の差を計算し、指定された日付要素表現で返します。
datename(datepart, date)引数に指定された日時の日付要素 (月など) の名前を返します。
datepart(datepart, date)引数に指定された日時の日付要素 (時など) の値を返します。
day(date)引数に指定された日付の日を表す整数値を返します。
db_id(`[database_name]')指定されたデータベース名に対応するデータベース ID を返します。
db_name(database_id)データベース名を返します。
degrees(numeric_expression)ラジアンを度に変換します。
difference(character_expression, character_expression)2 つの引数の音声を比較し、0 ~ 4 の数字を返します。数字が大きいほど、音声が似ていることを示します。
exp(float_expression)指数値を返します。
floor(numeric_expression)引数以下の整数で、最大のものを返します。
file_id(`file_name')指定された論理ファイル名のファイル ID を返します。
file_name(file_id)指定されたファイル ID の論理ファイル名を返します。
filegroup_id(`filegroup_name')指定された論理ファイルグループ名のファイルグループ ID を返します。
filegroup_name(filegroup_id)指定されたファイルグループ ID の論理ファイルグループ名を返します。
filegroupproperty(filegroup_name, property)指定されたファイルグループプロパティのプロパティ値を返します。
fileproperty(file, property)指定されたファイルプロパティのプロパティ値を返します。
fulltextcatalogproperty(catalog_name, property)フルテキストカタログプロパティを返します。
fulltextserviceproperty(property)フルテキストサービスレベルプロパティを返します。
formatmessage(msg_number, param_value [,... n ])SYSMESSAGES テーブルの既存メッセージからメッセージを作成します。この関数は RAISERROR と似ています。
freetexttable(table { column |*}, `freetext_string' [, top_n_by_rank])全文検索に使用します。freetext_string に指定した値とは完全に一致しなくても、意味が一致する列を持つテーブルを返します。
getdate( )現在の日時を返します。
getansinull([`database'])新しい列で NULL が許容されるかどうかのデフォルト設定を返します。
getutcdate( )世界協定時刻 (UTC) の日付を返します。
grouping(column_name)CUBE または ROLLUP によって行が追加される場合は 1 を返し、それ以外の場合は 0 を返します。
host_id( )指定されたプロセスのワークステーション ID を返します。
host_name( )指定されたプロセスのホスト名を返します。
ident_incr(`table_or_view')ID 列の増分値を返します。
ident_seed(`table_or_view')ID のシード値を返します。
ident_current(`table_name')指定されたテーブルで最後に生成された ID 値を返します。
identity(data_type [, seed, increment]) As column_nameID 列を目的のテーブルに挿入するために、SELECT INTO ステートメントで使用します。
index_col(`table', index_id, key_id)指定されたテーブル ID、インデックス ID、およびインデックスキーにおける列番号に対応するインデックス列名を返します。
indexproperty(table_id, index, property)インデックスのプロパティ (Fillfactor など) を返します。
isdate(expression)文字列が DATETIME に変換可能かどうかを調べます。
is_member({`group' | `role'})ユーザーが NT グループまたは SQL Server ロールのメンバーであるかどうかに応じて、true (1) または false (0) を返します。
is_srvrolemember(`role' [,'login'])ユーザーが指定されたサーバーロールのメンバーであるかどうかに応じて、true (1) または false (0) を返します。
isnull(check_expression, replacement_value)NULL でない場合は最初の引数を返し、それ以外の場合は 2 番目の引数を返します。
isnumeric(expression)文字列が NUMERIC に変換可能かどうかを調べます。
left(character_expression, integer_expression)character_expression の左端から、integer_expression に指定された数の文字を返します。
len(string_expression)式に含まれる文字数を返します。
log(float_expression)自然対数を返します。
log10(float_expression)10 を底とする対数を返します。
lower(character_expression)文字列を小文字に変換します。
ltrim(character_expression)先頭の空白文字を削除します。
max([All | Distinct] expression)列内の最大値を検出します。
min([All | Distinct] expression)列内の最小値を検出します。
month(date)指定された日付の月の部分を返します。
nchar(integer_expression)指定された整数コードの Unicode 文字を返します。
newid( )uniqueidentifier データタイプの固有 ID を新規作成します。
nullif(expression, expression)指定された 2 つの式が等価の場合は、NULL を返します。
object_id(`object')指定されたオブジェクト名に対応するオブジェクト ID を返します。
object_name(object_id)指定されたオブジェクト ID に対応するオブジェクト名を返します。
objectproperty(id, property)現在のデータベースにあるオブジェクトのプロパティを返します。
MySQL でサポートされている関数 

表 4.8 に、MySQL でサポートされている関数をアルファベット順に示します。

 
関数説明
abs(X)X の絶対値を返します。
acos(X)X の逆余弦、つまり余弦が X である値を返します。X が -1 ~ 1 でない場合は、NULL を返します。
ascii(str)文字列 str の左端にある文字の ASCII コード値を返します。str が空の文字列の場合は 0 を返し、str が NULL の場合は NULL を返します。
asin(X)X の逆正弦、つまり正弦が X である値を返します。X が -1 ~ 1 でない場合は、NULL を返します。
atan(X)X の逆正接、つまり正接が X である値を返します。
atan2(X,Y)2 つの変数 XY の逆正接を返します。
avg(expr)expr の平均値を返します。
benchmark(count,expr)式 expr を count 回実行します。この関数は、MySQL による式の処理速度を計測する場合に使用できます。返される値は常に 0 です。
binaryこの関数の後に指定された文字列をバイナリ文字列に変換します。
bin(N)N を 2 進数にした値の文字列表現を返します。N は long (BIGINT) データタイプの数値です。
bit_count(N)引数 N に含まれる 1 のビットの数を返します。
bit_and(expr)expr に含まれるすべてのビットについて、ビットごとの AND を返します。この計算は、64 ビット (BIGINT) の精度で実行されます。
bit_or(expr)expr に含まれるすべてのビットについて、ビットごとの OR を返します。この計算は、64 ビット (BIGINT) の精度で実行されます。

CASE value WHEN [compare-value] THEN result [WHEN [compare-value] THEN result ...][ELSE result] END

CASE WHEN [condition] THEN result [WHEN [condition] THEN result ...][ELSE result] END

1 つ目の式は、value=compare-value の場合に結果を返します。2 つ目の式は、最初に true となった条件の結果を返します。これらの条件が満たされない場合は、ELSE の後の結果が返されます。ELSE 部分を指定していなければ、NULL が返されます。
ceiling(X)X 以上の整数値で、最小のものを返します。
char(N,...)引数を整数の ASCII コード値と見なし、これらの値によって得られる文字からなる文字列を返します。NULL 値は無視されます。
coalesce(list)リストに含まれる最初の非 NULL 要素を返します。
concat(str1,str2,...)引数を連結した結果の文字列を返します。
concat_ws(separator, str1, str2,...)これは、"CONCAT With Separator" を意味する特殊な CONCAT( ) です。最初の引数は、それ以降の引数に対して使用する区切り文字です。区切り文字とそれ以降の引数には文字列を指定できます。区切り文字が NULL の場合、結果は NULL になります。区切り文字の引数以降の NULL 値と空の文字列は、すべて無視されます。区切り文字は、連結対象の文字列の間に挿入されます。
connection_id( )接続の接続 ID (thread_id) を返します。すべての接続は、固有の ID を持っています。
conv(N,from_base,to_base)数字の進数を別の進数に変換します。from_base 進数から to_base 進数に変換した数値 N の文字列表現を返します。いずれかの引数が NULL の場合は、NULL を返します。
cos(X)X の余弦を返します。X の単位はラジアンです。
cot(X)X の余接を返します。
count(DISTINCT expr,[expr...])個別値の数をカウントします。
count(expr)SELECT ステートメントで取得された行に含まれる非 NULL 値の数をカウントします。
curdate( )current_date今日の日付を、YYYY-MM-DD または YYYYMMDD のフォーマットの値として返します。フォーマットは、この関数を文字列または数値のどちらのコンテキストで使用するかによって決まります。
curtime( )current_time現在の時刻を、HH:MM:SS または HHMMSS のフォーマットの値として返します。フォーマットは、この関数を文字列または数値のどちらのコンテキストで使用するかによって決まります。
database( )現在のデータベース名を返します。

date_add(date,INTERVAL expr type)

date_sub(date,INTERVAL expr type)

adddate(date,INTERVAL expr type)

subdate(date,INTERVAL expr type)

これらの関数は、日付に関する計算を行います。ADDDATE( ) と SUBDATE( ) は、DATE_ADD( ) と DATE_SUB( ) のシノニムです。date は、開始日を指定する DATETIME 値または DATE 値です。expr は、開始日に対して加算または減算する間隔値を指定する式です。間隔を負の数にする場合は、expr の先頭に - を付けます。type は、expr の解釈方法を指定します。
date_format(date, format)format 文字列に指定されたフォーマットに従って、日付値のフォーマットを変更します。
dayname(date)日付 date の曜日名を返します。
dayofmonth(date)日付 date がその月の何日目 (1 ~ 31) であるかを返します。
dayofweek(date)日付 date の曜日インデックスを返します (1 = 日曜日、2 = 月曜日、. . . 7 = 土曜日)。
dayofyear(date)日付 date がその年の何日目 (1 ~ 366) であるかを返します。
decode(crypt_str,pass_str)パスワード pass_str を使用して、暗号化された文字列 crypt_str を復号化します。crypt_str は、ENCODE( ) から返された文字列である必要があります。
degrees(X)引数 X をラジアンから度に変換して返します。
elt(N,str1,str2,str3,...)N = 1 の場合は str1N = 2 の場合は str2、のように値を返します。N が 1 未満、または引数の数より大きい場合は、NULL を返します。ELT( ) は FIELD( ) を補完する関数です。
encode(str,pass_str)パスワード pass_str を使用して str を暗号化します。この関数の結果を復号化する場合は、DECODE( ) を使用します。返される結果は、str と同じ長さのバイナリ文字列です。
encrypt(str[,salt])Unix の crypt( ) システムコールを使用して、str を暗号化します。salt 引数は、2 文字からなる文字列にする必要があります。
exp(X)e (自然対数の底) の X 乗を返します。
export_set(bits,on,off,[separator,[number_of_bits]])bits に含まれる 1 のビットと 0 のビットを、それぞれ on に指定された文字と off に指定された文字で表した文字列を返します。各文字は separator に指定された区切り文字 (デフォルトは ",") で区切られます。また bits のうち、number_of_bits に指定された数 (デフォルトは 64) のビットだけが変換されます。
field(str,str1,str2,str3,...)str1、str2、str3 などのリストにおける str のインデックスを返します。str が見つからない場合は、0 を返します。FIELD( ) は ELT( ) を補完する関数です。
find_in_set(str,strlist)N 個の部分文字列からなるリスト strlist に文字列 str が含まれる場合は、1 ~ N の値を返します。strlist は、"," で区切られた部分文字列からなる文字列です。str が strlist 中にない場合、または strlist が空の文字列の場合は、0 を返します。いずれかの引数が NULL の場合は、NULL を返します。最初の引数に "," が含まれていると、この関数は正常に動作しません。
floor(X)X 以下の整数値で、最大のものを返します。
format(X,D)数字 X を小数点以下 D 桁に丸め、"#,###,###.##" のようなフォーマットに変更します。D が 0 の場合、結果には小数点や小数部は含まれません。
from_days(N)指定された日付番号 N に対応する DATE 値を返します。グレゴリオ暦の導入 (1582 年) 以前の値に対しては、暦の変更時に失われた日があるため、この関数を使用することは考慮されていません。
from_unixtime(unix_timestamp)unix_timestamp の表現を、YYYY-MM-DD HH:MM:SS または YYYYMMDDHHMMSS のフォーマットの値として返します。フォーマットは、この関数を文字列または数値のどちらのコンテキストで使用するかによって決まります。
from_unixtime(unix_timestamp,format)unix_timestamp の文字列表現を、format 文字列に指定されたフォーマットで返します。format には、DATE_FORMAT( ) 関数の説明で示したものと同じ指定子を含めることができます。
get_lock(str,timeout)文字列 str に指定された名前でロックの取得を試行します。タイムアウト時間は timeout 秒とします。ロックの取得に成功した場合は、1 を返します。タイムアウトした場合は 0、エラーが発生した場合は NULL を返します。
greatest(X,Y,...)値として最大の引数を返します。
hex(N)N を 16 進数にした値の文字列表現を返します。N は long (BIGINT) データタイプの数値です。この関数は、CONV(N,10,16) に相当します。N が NULL の場合は、NULL を返します。
interval(N,N1,N2,N3,...)N < N1 の場合は 0、N < N2 の場合は 1、のように値を返します。引数はすべて整数として扱われます。この関数を正しく動作させるためには、N1 < N2 < N3 < . . . < Nn である必要があります。
hour(time)time の時 (0 ~ 23) を返します。
if(expr1,expr2,expr3)expr1 が TRUE (expr1 <> 0 かつ expr1 <> NULL) の場合、IF( ) は expr2 を返します。それ以外の場合は expr3 を返します。IF( ) は、この関数が使用されているコンテキストに応じて、数値または文字列値を返します。
ifnull(expr1,expr2)expr1 が NULL でない場合、IFNULL( ) は expr1 を返します。それ以外の場合は expr2 を返します。IFNULL( ) は、この関数が使用されているコンテキストに応じて、数値または文字列値を返します。
isnull(expr)expr が NULL の場合、ISNULL( ) は 1 を返します。それ以外の場合は 0 を返します。
insert(str,pos,len,newstr)文字列 str 中の pos の位置にある len 文字の部分文字列を文字列 newstr に置換して返します。
instr(str,substr)文字列 str 中で、部分文字列 substr が最初に出現する位置を返します。
last_insert_id([expr])AUTO_INCREMENT 列に挿入するために自動生成された最後の値を返します。
lcase(str)lower(str)現在の文字セットマッピング (デフォルトは ISO-8859-1 Latin1) に従って、文字列 str をすべて小文字に変換します。
least(X,Y,...)2 つ以上の引数のうち、値として最小の引数を返します。
left(str,len)文字列 str の左端から len 個の文字を返します。

length(str)

octet_length(str)

char_length(str)

character_length(str)>

これらの関数は、文字列 str の長さを返します。
load_file(file_name)ファイルを読み込み、その内容を文字列として返します。このファイルはサーバー上に存在している必要があります。ユーザーは、このファイルへのフルパス名を指定する必要があり、また、このファイルに対する権限を所有している必要があります。

locate(substr,str)

position(substr IN str)

文字列 str 中で、部分文字列 substr が最初に出現する位置を返します。substr が str 中にない場合は、0 を返します。
locate(substr,str,pos)文字列 str 中の pos の位置以降で、部分文字列 substr が最初に出現する位置を返します。substr が str 中にない場合は、0 を返します。
log(X)X の自然対数を返します。
log10(X)10 を底とする X の対数を返します。
lpad(str,len,padstr)文字列 str の長さが len 文字になるまで、str の左側を文字列 padstr で埋めて返します。
ltrim(str)文字列 str の先頭の空白文字を削除します。
make_set(bits,str1,str2, . . . )ビットセット bits 中のビットに対応する文字列の集合 ("," で区切られた部分文字列を含む文字列) を返します。str1 はビット 0、str2 はビット 1、のように対応します。str1 や str2 内の NULL 文字列は、結果には含まれません。
md5(string)文字列 string の MD5 チェックサムを計算します。値は 32 桁の 16 進数として返されます。
min(expr)max(expr)expr の最小値または最大値を返します。MIN( ) および MAX( ) は、引数に文字列を指定できます。この場合、最小または最大の文字列値が返されます。
minute(time)time の分 (0 ~ 59) を返します。
mod(N,M)% モジュロ (C 言語における % 演算子と同様)。NM で除算した剰余を返します。
month(date)日付 date の月 (1 ~ 12) を返します。
monthname(date)日付 date の月名を返します。

now( )

sysdate( )

current_timestamp

現在の日時を、YYYY-MM-DD HH:MM:SS または YYYYMMDDHHMMSS のフォーマットの値として返します。フォーマットは、これらの関数を文字列または数値のどちらのコンテキストで使用するかによって決まります。
nullif(expr1,expr2)expr1 = expr2 が true の場合は、NULL を返します。それ以外の場合は expr1 を返します。
oct(N)N を 8 進数にした値の文字列表現を返します。N は long データタイプの数値です。この関数は、CONV(N,10,8) に相当します。N が NULL の場合は、NULL を返します。
ord(str)文字列 str の左端の文字がマルチバイト文字の場合は、当該文字の ASCII コード値を次のフォーマットで返すことによってマルチバイト文字のコードを返します。((first byte ASCII code)*256+(second byte ASCII code))[*256+third byte ASCII code...] 左端の文字がマルチバイト文字でない場合は、ASCII( ) 関数と同じ値を返します。
password(str)プレーンテキストのパスワード str から、パスワード文字列を計算します。これは、user 認可テーブルの Password 列に格納される MySQL パスワードを暗号化するために使用する関数です。
period_add(P,N)期間 P に N か月を加算します。期間は YYMM または YYYYMM のフォーマットで指定します。値は、YYYYMM のフォーマットで返されます。期間の引数 P は日付値ではありません。
period_diff(P1,P2)期間 P1 と P2 の間の月数を返します。P1 と P2 は、YYMM または YYYYMM のフォーマットで指定する必要があります。期間の引数 P1 と P2 は、日付値ではありません。
pi( )π の値を返します。

pow(X,Y)

power(X,Y)

XY 乗の値を返します。
quarter(date)日付 date がその年のどの四半期 (1 ~ 4) に含まれるかを返します。
radians(X)引数 X を度からラジアンに変換して返します。
rand( )rand(N)0 ~ 1.0 の範囲で、ランダムな浮動小数点値を返します。整数の引数 N を指定した場合は、この値がシード値として使用されます。
release_lock(str)GET_LOCK( ) で取得した、名前が str のロックを解放します。ロックが解放された場合は、1 を返します。ロックがこのスレッドによって取得されたものでない場合は 0 (この場合、ロックは解放されません)、指定されたロックが存在しない場合は NULL を返します。
repeat(str,count)文字列 strcount 回だけ繰り返した文字列を返します。count <= 0 の場合は、空の文字列を返します。str または count が NULL の場合は、NULL を返します。
replace(str, from_str,to_str)文字列 str 中の文字列 from_str を、すべて to_str に置き換えた文字列を返します。
reverse(str)文字列 str 中の文字の順序を逆にして返します。
right(str,len)文字列 str の右端から len 個の文字を返します。
round(X)引数 X を整数に丸めます。
round(X,D)引数 X を小数点以下 D 桁に丸めます。D が 0 の場合、結果には小数点や小数部は含まれません。
rpad(str,len,padstr)文字列 str の長さが len 文字になるまで str の右側を文字列 padstr で埋めて返します。
rtrim(str)文字列 str の末尾の空白文字を削除します。
sec_to_time(seconds)秒の引数 seconds を時、分、および秒に変換し、HH:MM:SS または HHMMSS のフォーマットの値として返します。フォーマットは、この関数を文字列または数値のどちらのコンテキストで使用するかによって決まります。
second(time)time の秒 (0 ~ 59) を返します。
sign(X)引数 X が負の数、ゼロ、または正の数のいずれであるかに応じて、その符号を -1、0、または 1 として返します。
sin(X)X の正弦を返します。X の単位はラジアンです。
soundex(str)strsoundex 文字列を返します。"ほぼ同じ" 音声の 2 つの文字列は、同じ soundex 文字列を持つことになります。"標準的" な soundex 文字列の長さは 4 文字ですが、SOUNDEX( ) 関数は独自の長さの文字列を返します。この関数で返される結果に対して SUBSTRING( ) を使用することで、"標準的" な soundex 文字列を得ることができます。英数字以外の文字を指定しても、すべて無視されます。A ~ Z の範囲外の国際アルファベット文字は、すべて母音として扱われます。
space(N)N 個の空白文字からなる文字列を返します。
sqrt(X)X の非負の平方根を返します。
std(expr)stddev(expr)expr の標準偏差を返します。STDDEV( ) の形式は、Oracle との互換性を保つために提供されています。
strcmp(expr1,expr2)2 つの文字列が同じである場合は、0 を返します。現在のソート順序に照らして 1 つ目の引数が 2 つ目の引数より小さい場合は、-1 を返します。それ以外の場合は 1 を返します。

substring(str,pos,len)

substring(str FROM pos FOR len)

mid(str,pos,len)

文字列 str 中から、pos の位置にある長さ len 文字の部分文字列を返します。ANSI SQL92 の構文では、FROM を使用します。
substring_index(str,delim,count)文字列 str 中から、count 個目の区切り文字 delim 以降にある部分文字列を返します。count が正の場合、左端からカウントして最後の区切り文字より左側にあるすべての文字が返されます。count が負の場合は、右端からカウントして最後の区切り文字より右側にあるすべての文字が返されます。

substring(str,pos)

substring(str FROM pos)

文字列 str 中から、pos の位置以降にある部分文字列を返します。
sum(expr)expr の合計を返します。戻り値のセットに行が含まれていない場合は、NULL を返します。
tan(X)X の正接を返します。X の単位はラジアンです。
time_format(time, format)この関数の使用方法は DATE_FORMAT( ) と同じです。ただし、format 文字列に指定できるのは、時、分、および秒を扱うフォーマット指定子のみです。それ以外の指定子は、NULL 値または 0 を生成します。
time_to_sec(time)引数 time に指定された時間を秒に変換します。
to_days(date)日付 date の日付番号 (紀元 0 年からの日数) を返します。
trim([[BOTH | LEADING | TRAILING] [remstr] FROM] str)文字列 str の先頭、末尾、またはその両方から、すべての remstr を削除して返します。BOTH、LEADING、または TRAILING のいずれも指定しない場合は、BOTH を指定したものと見なされます。remstr を指定しない場合は、空白が削除されます。
truncate(X,D)X を小数点以下 D 桁に切り捨てます。D が 0 の場合、結果には小数点や小数部は含まれません。

ucase(str)

upper(str)

現在の文字セットマッピング (デフォルトは ISO-8859-1 Latin1) に従って、文字列 str をすべて大文字に変換します。

unix_timestamp

( )unix_timestamp(date)

引数なしで呼び出された場合、この関数は Unix タイムスタンプ (1970-01-01 00:00:00 (GMT) からの秒数) を返します。日付の引数付きで呼び出された場合は、引数の値を 1970-01-01 00:00:00 (GMT) からの秒数で返します。

user( )

system_user( )

session_user( )

これらの関数は、現在の MySQL ユーザー名を返します。
version( )MySQL サーバーのバージョンを示す文字列を返します。

week(date)

week(date, first)

引数が 1 つだけの場合は、日付 date の週 (0 ~ 53) を返します。53 週目が存在するのは一部の年のみです。引数を 2 つ指定する式では、日曜日 (0) または月曜日 (1) のどちらで週が始まるかを指定できます。
weekday(date)日付 date の曜日インデックスを返します (0 = 月曜日、1 = 火曜日、. . . 6 = 日曜日)。
year(date)日付 date の年 (1000 ~ 9999) を返します。

yearweek(date)

yearweek(date, first)

日付 date の年と週を返します。2 つ目の引数は、WEEK( ) の 2 つ目の引数とまったく同じように機能します。年の第 1 週と最終週については、返される年と、date 引数の年とが異なる場合があります。
Oracle でサポートされている関数 

表 4.9 に、Oracle 固有の SQL 関数をアルファベット順に示します。

 
関数説明
abs(number)number の絶対値を返します。
acos(number)number (-1 ~ 1) の逆余弦を返します。結果は 0 ~ π で、単位はラジアンです。
add_months(date, int)日付 date に整数で指定した月 int を加算して返します。
ascii(string)文字列 string の最初の文字のデータベース文字セットで 10 進数値を返します。データベース文字セットが 7 ビット ASCII の場合は ASCII 値を、EBCDIC コードページ 500 の場合は EBCDIC 値を返します。
asin(number)number (-1 ~ 1) の逆正弦を返します。結果の値は -π/2 ~ π/2 で、単位はラジアンです。
atan(number)任意の数値 number の逆正接を返します。結果の値は -π/2 ~ π/2 で、単位はラジアンです。
atan2(number,nbr)numbernbr の逆正接を返します。number と nbr の値の範囲に制限はありませんが、結果は -π ~ π で、単位はラジアンです。
avg([DISTINCT ] expression) over (analytics)expr の平均値を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
bfilename(`directory','filename')サーバーのファイルシステムのディレクトリ directory に格納されている物理 LOB バイナリファイル filename に関連付けられた BFILE ロケータを返します。
ceil(number)number 以上の整数で、最小のものを返します。
chartorowid(char)文字データタイプ (CHAR または VARCHAR2) の値を、ROWID データタイプに変換します。
chr(number [USING NCHAR_CS])データベース文字セット (USING NCHAR_CS が指定されていない場合) または各国語文字セット (USING NCHAR_CS が指定されている場合) での 2 進数表現が number と等価である文字を返します。
concat(string1, string2)文字列 string1 を string2 と連結して返します。この関数は、連結演算子 (||) と等価です。
convert(char_value, target_char_set, source_char_set)文字列 char_value を、文字セット source_char_set から別の文字セット target_char_set に変換して返します。
corr(expression1, expression2) over (analytics)数字の組 (expression1 と expression2) の集合の相関係数を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
cos(number)number の余弦を返します。角度の単位はラジアンです。
cosh(number)number の双曲線余弦を返します。
countクエリーで返される行の数を返します。詳細については、前述の COUNT の項を参照してください。
covar_pop(expression1, expression2) over(analytics)数字の組 (expression1 と expression2) の集合の母集団共分散を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
covar_samp(expression1, expression2) over(analytics)数字の組 (expression1 と expression2) の集合の標本共分散を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
cume_dist( ) ( [OVER (query)] ORDER BY...)この累積分布関数は、値のグループにおける特定の値の相対位置を計算します。
decode(expr search , result [,. n] [,default])expr と search の値を比較します。expr が search と同じである場合は、result を返します。これらが一致しない場合、DECODE は default を返します。default が省略されている場合は、NULL を返します。詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。
dense_rank( ) ( [OVER (query)] ORDER BY...)クエリーから返された各行を、その他の行と比較した場合のランクを計算します。この計算は、ORDER BY 句の式の値に基づいて行われます。
deref(expression)式 expression のオブジェクト参照を返します。expression はオブジェクトへの REF を返す必要があります。
dump(expression [,return_format [, starting_at [,length]]] )式 expression のデータタイプコード、バイト数、および内部表現を含む VARCHAR2 値を返します。結果の値は、return_format のフォーマットで返されます。
empth[B | C]lob( )LOB 変数の初期化に使用可能な空の LOB ロケータを返します。この関数は、INSERT ステートメントまたは UPDATE ステートメントで、LOB 列や LOB 属性を初期化して空にするためにも使用できます。
exp(number)E の number 乗を返します (E = 2.71828183)。
first_value(expression) over (analytics)順序付けられた値の集合のうちの最初の値を返します。
floor(number)number 以下の整数で、最大のものを返します。
greatest(expression [,...n])式 expression のリストのうち、最大のものを返します。最初の式以外のすべての式は、比較が行われる前に、暗黙的に最初の式のデータタイプに変換されます。
grouping(expression)GROUP BY の拡張における上位集計で発生する NULL 値と、実際の NULL 値とを区別します。
hextoraw(string)16 進数を含む文字列 string を RAW 値に変換します。
initcap(string)文字列 string の各語の先頭文字を大文字にし、それ以外の文字をすべて小文字に変換して返します。
instr(string1, string2, start_at, occurrence)ある文字列の中から、別の文字列を検索します。string1 の中から、整数で指定した start_at の位置以降で occurrence 回目に出現する string2 を検索し、その string2 の先頭文字の string1 における位置を返します。
instrb(string1, string2, [start_at[, occurrence]])INSTR と同じですが、start_at と戻り値が文字数ではなくバイト数で表される点が異なります。
lag(expression [,offset][,default]) over(analytics)この関数を使用すると、自己結合を行うことなく、1 つのテーブルの複数の行に同時にアクセスできます。詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
last_day(date)日付 date が属する月の最終日の日付を返します。
last_value(expression) over (analytics)順序付けられた値の集合のうちの最後の値を返します。詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
lead(expression [,offset][,default]) over(analytics)この関数を使用すると、自己結合を行うことなく、1 つのテーブルの複数の行に同時にアクセスできます。分析関数は、本マニュアルでは扱いません。
least(expression [,...n])expression のリストのうち、最小のものを返します。
length(string)文字列 string の長さを整数で返します。文字列が NULL の場合は NULL を返します。
lengthb(string)文字列 string の長さをバイト数で返します。バイト数で返す点以外は、LENGTH と同じです。
ln(number)number の自然対数を返します。number には 0 より大きい数字を指定します。
log(base_number, number)base_number を底とする number の対数を返します。
lower(string)文字列 string を同じデータタイプのままですべて小文字に変換します。
lpad(string1, number [,string2])文字列 string1 の長さが number 文字になるまで、string1 の左側を string2 の文字で埋めて返します。string2 のデフォルトは、単一の空白です。
ltrim(string[, set])set に指定されたすべての文字を、文字列 string の左端から削除します。set のデフォルトは、単一の空白です。
make_ref({table_name | view_name} , key [,...n])オブジェクト識別子が主キーに基づいているオブジェクトビューの行、またはオブジェクトテーブルの行への参照 (REF) を作成します。
max([DISTINCT] expression) over (analytics)expression の最大値を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
min([DISTINCT] expression) over (analytics)expression の最小値を返します。この関数は、集計関数または分析関数として使用できます (分析関数は、本マニュアルでは扱いません)。
mod(dividend, divider)被除数 dividend を除数 divider で除算した剰余を返します。divider が 0 の場合は dividend を返します。
months_between(date1, date2)日付 date1 と date2 の間の月数を返します。date1 が date2 よりも後の日付である場合、結果は正になります。date1 が date2 よりも前の日付である場合、結果は負になります。
new_time(date, time_zone1, time_zone2)

タイムゾーン time_zone1 での日時 date を、タイムゾーン time_zone2 の日時で返します。time_zone1 と time_zone2 には、次のいずれかのテキスト文字列を指定できます。

AST、ADT : 大西洋標準時、大西洋夏時間

BST、BDT : ベーリング標準時、ベーリング夏時間

CST、CDT : 中央標準時、中央夏時間

EST、EDT : 東部標準時、東部夏時間

GMT : グリニッジ標準時

HST、HDT : アラスカ - ハワイ標準時、アラスカ - ハワイ夏時間

MST、MDT : 山地標準時、山地夏時間

NST : ニューファンドランド標準時

PST、PDT : 太平洋標準時、太平洋夏時間

YST、YDT : ユーコン標準時、ユーコン夏時間

next_day(date, string)date に指定された日付より後で、string に指定された曜日になる最初の日付を返します。引数 string は、そのセッションの日付言語での曜日の完全名または省略形である必要があります。
nls_charset_decl_len(bytecnt, csid)NCHAR 列の宣言幅 (bytecnt) を、その列の文字セット ID (csid) を使用して返します。
nls_charset_id(text)text に対応する NLS 文字セットの ID 番号を返します。
nls_charset_name(number)ID 番号 number に対応する NLS 文字セットの VARCHAR2 名を返します。
nls_initcap(string [,'nlsparameter'])文字列の各語の先頭文字を大文字にし、それ以外の文字をすべて小文字に変換して返します。nlsparameter は、特殊な言語ソート機能を提供します。
nls_lower(string, [,'nlsparameter'])文字列をすべて小文字に変換します。nlsparameter は、特殊な言語ソート機能を提供します。
nlssort(string [,'nlsparameter'])文字列をソートするために使用するバイト文字列を返します。nlsparameter は、特殊な言語ソート機能を提供します。
nls_upper string [,'nlsparameter'])文字列をすべて大文字に変換します。nlsparameter は、特殊な言語ソート機能を提供します。
ntile(expression) over (query_partition ORDER BY...)順序付けられたデータセットを、1 ~ expression の番号が付いた複数のバケットに分割し、各行に適切なバケット番号を割り当てます。
numtodsinterval(number, `string')number を INTERVAL DAY TO SECOND リテラルに変換します。number には、数字か、または数字に解決できる式 (数値データタイプの列など) を指定します。
numtoyminterval(number, `string')number を INTERVAL DAY TO MONTH リテラルに変換します。number には、数字か、または数字に解決できる式 (数値データタイプの列など) を指定します。
nvl(expression1, expression2)expression1 が NULL の場合は、NULL 値の代わりに expression2 を返します。それ以外の場合は expression1 を返します。任意のデータタイプの式を指定できます。
nvl2(expression1, expression2, expression3)NVL と似ていますが、expression1 が NULL でない場合に expression2 を返す点が異なります。expression1 が NULL の場合は、expression3 を返します。LONG を除く、任意のデータタイプの式を指定できます。
percent_rank( ) over ( query_partition ORDER BY...)CUME_DIST 分析関数と似ています。累積分布を返す代わりに、結果セットの他の行と比較した場合の当該行のパーセンテージランクを返します。詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
power(number, power)number の power 乗を返します。底と指数には任意の数字を指定できますが、number が負の場合、power は整数である必要があります。
rank (value_expression) over (query_partition ORDER BY ...)クエリーから返された各行を、その他の行と比較した場合のランクを計算します。この計算は、ORDER BY 句の式の値に基づいて行われます。
ratio_to_report (value_exprs) over (query_partition)値の集合の合計に対する、ある値の比率を計算します。values_expr が NULL の場合、ratio-to-report の値も NULL になります。
rawtohex(raw)RAW 値を、16 進数で表した文字列 (文字データタイプ) に変換します。
ref(table_alias)REF には、テーブルまたはビューの行に関連付けられたテーブルエイリアスを引数として指定します。変数または行にバインドされたオブジェクトインスタンスに対する特別な参照値を返します。
reftohex(expression)引数の expression を、16 進数で表した文字値に変換します。
regr_ xxx(expression1, expression2) over (analytics)

線形回帰関数は、最小 2 乗推定法で求めた回帰直線を、従属変数である expression1 と独立変数である expression2 の数字の組の集合に合致させます。次の線形回帰関数があります。

REGR_SLOPE : 直線の傾きを返します。

REGR_INTERCEPT : 回帰直線の y 切片を返します。

REGR_COUNT : 回帰直線に合致する、非 NULL 値の組の数を返します。

REGR_R2 : 回帰の決定係数を返します。

REGR_AVGX : 独立変数の平均を返します。

REGR_AVGY : 従属変数の平均を返します。

REGR_SXX : REGR_COUNT(exp1, exp2) * VAR_POP(exp2) を計算します。

REGR_SYY : REGR_COUNT(exp1, exp2) * VAR_POP(exp1) を計算します。

REGR_SXY : REGR_COUNT(exp1, exp2) * COVAR_POP(exp1, exp2) を計算します。

これらの関数は、集計関数または分析関数として使用できます。

replace(string, search_string [,replacement_string])文字列 string 中の search_string をすべて replacement_string に置き換えて返します。
round (number, decimal)number を小数点以下 decimal 桁に丸めて返します。decimal を省略した場合、number は整数に丸められます。decimal (整数) を負にすると、小数点左側 decimal 桁を丸めることができます。
round (date[, format])date を、フォーマットモデル format で指定された単位に丸めます。format を省略した場合、date は直近の日に丸められます。
row_number ( ) over (query_partition ORDER BY ... )ORDER BY 句によって順序付けられた各行に対し、1 から始まる固有の番号を割り当てます。
rowidtochar(rowid)rowid の値を、長さ 18 文字の VARCHAR2 データタイプに変換します。
rpad(string1, number [, string2])文字列 string1 の長さが number 文字になるまで、string1 の右側を string2 の値で埋めて返します。string2 のデフォルトは、単一の空白です。
rtrim(string[,set])set に指定されたすべての文字を、文字列 string の右端から削除します。set のデフォルトは、単一の空白です。
sign(number)number < 0 の場合は -1 を返します。number = 0 の場合は 0、number > 0 の場合は 1 を返します。
sin(number)number の正弦を返します。角度の単位はラジアンです。
sinh(number)number の双曲線正弦を返します。
soundex(string)文字列 string の音声表現を持つ文字列を返します。この関数を使用すると、綴りは異なっても英語での音声が類似する単語を同じ単語として扱うことができます。
sqrt(number)非負の数字 number の平方根を返します。
stddev( [DISTINCT] expression) over (analytics)数字の集合 expression の標本標準偏差を返します。
stdev_pop(expression) over (analytics)母集団標準偏差を計算し、母集団分散の平方根を返します。
seddev_samp(expression) over (analytics)累積標本標準偏差を計算し、標本分散の平方根を返します。
substr(extraction_string [FROM starting_position] [FOR length])前述の SUBSTR の項を参照してください。
substrb(extraction_string [FROM starting_position] [FOR length])SUBSTRB は SUBSTR と同じですが、引数 starting_position と length が文字数ではなくバイト数で表現される点が異なります。
sum([DISTINCT ] expression) over (analytics)expression の値の合計を返します。analytics に指定する分析関数と OVER 句の詳細については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
sys_context(`namespace','attribute'[,length])コンテキスト名前空間 namespace に関連付けられている属性 attribute の値を返します。この関数は、SQL ステートメントおよび PL/SQL ステートメントの両方で使用できます。
sys_guid( )16 バイトからなる、グローバルに固有の識別子 (RAW 値) を生成して返します。
sysdate現在の日時を返します。引数は不要です。
tan(number)number の正接を返します。角度の単位はラジアンです。
tanh(number)number の双曲線正接を返します。
to_char (date [, format [, `nls_parameter']])date を、format に指定された日付フォーマットで VARCHAR2 に変換します。format を省略した場合、date はデフォルトの日付フォーマットに変換されます。nls_parameter オプションを使用すると、フォーマットオプションをさらにきめ細かく制御できます。
to_char (number [, format [, `nls_parameter']])number を、format に指定された数字フォーマットで VARCHAR2 に変換します。format を省略した場合、number は、その数字を保持できるだけの長さの文字列に変換されます。nls_parameter オプションを使用すると、フォーマットオプションをさらにきめ細かく制御できます。
to_date(string [, format [, `nls_parameter']])文字列 (CHAR または VARCHAR2) を DATE データタイプに変換します。nls_parameter オプションを使用すると、フォーマットオプションをさらにきめ細かく制御できます。
to_lob(long_column)この関数は、LONG または LONG RAW の式でのみ使用できます。列 long_column に格納された LONG 値または LONG RAW 値を LOB 値に変換します。この関数は、INSERT ステートメントに含まれるサブクエリーの SELECT リストでのみ使用できます。
to_multi_byte(string)文字列 string 中のすべてのシングルバイト文字を、それに対応するマルチバイト文字に変換して返します。
to_number(string [, format [,'nls_parameter']])数値文字列 (CHAR または VARCHAR2 データタイプ) を、format に指定されたオプションのフォーマットモデルで NUMBER データタイプの値に変換します。nls_parameter オプションを使用すると、フォーマットオプションをさらにきめ細かく制御できます。
to_single_byte(string)文字列 string 中のすべてのマルチバイト文字を、それに対応するシングルバイト文字に変換して返します。
translate(`char_value', `from_text', `to_text')from_text に指定された各文字を to_text の対応する文字に置き換えて char_value を返します。TRANSLATE の詳細については、本章で説明した「CONVERT と TRANSLATE」を参照してください。
translate (text USING [CHAR_CS | NCHAR_CS] )text を、データベース文字セットまたは各国語文字セットとの変換として指定された文字セットに変換します。
trim({[LEADING | TRAILING | BOTH] trim_char | trim_char }FROM trim_source} )文字列の先頭、末尾、またはその両方から、文字を削除します。
trunc (base [, number])base を小数点以下 number 桁に切り捨てます。number を省略した場合、base は整数に切り捨てられます。number を負にすると、小数点左側 number 桁を切り捨てる (ゼロにする) ことができます。
trunc (date [, format])date を、format で指定された単位に切り捨てて返します。format を省略した場合、date は直近の日に切り捨てられます。
uidログオンしているセッションユーザーを個別に識別する整数を返します。引数は不要です。
upper(string)文字列 string をすべて大文字に変換します。
userログオンしているセッションユーザーの名前を VARCHAR2 で返します。
userenv(option)現在のセッションに関する情報を VARCHAR2 で返します。
value(table_alias)オブジェクトテーブルの行に関連付けられたテーブルエイリアスを引数とし、オブジェクトテーブルに格納されたオブジェクトのインスタンスを返します。
var_pop(expression) over (analytics)expression の数字の集合から NULL 値を取り除いた後で、それらの母集団分散を返します。分析関数については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
var_samp(expression) over (analytics)expression の数字の集合から NULL 値を取り除いた後で、それらの標本分散を返します。分析関数については、ベンダーのマニュアルを参照してください。
variance([DISTINCT] expression) over (analytics)次のようにして計算された、expression の分散を返します。expression の行数 = 1 の場合は 0expression の行数 > 1 の場合は VAR_SAMP
vsize(expression)expression の内部表現のバイト数を返します。expression が NULL の場合は、NULL を返します。
PostgreSQL でサポートされている関数 

表 4.10 に、PostgreSQL 固有の関数をアルファベット順に示します。

 
関数説明
abstime(timestamp)絶対時刻に変換します。
abs(float8)絶対値を返します。
acos(float8)逆余弦を返します。
age(timestamp)今日の日付から減算します。
age(timestamp,timestamp)引数から減算します。
area(object)項目の面積を返します。
asin(float8)逆正弦を返します。
atan(float8)逆正接を返します。
atan2(float8,float8)逆正接を返します。
box(box,box)2 つの矩形が交わってできる矩形を返します。
box(circle)円を矩形に変換します。
box(point,point)点から矩形を返します。
box(polygon)多角形を矩形に変換します。
broadcast(cidr)ブロードキャストアドレスをテキストとして作成します。
broadcast(inet)ブロードキャストアドレスをテキストとして作成します。
CASE WHEN expr THEN expr [...] ELSE expr END最初に true となった WHEN 句の式 (expr) を返します。
cbrt(float8)立方根を返します。
center(object)項目の中心を返します。
char(text)データタイプを text から char に変換します。
char(varchar)データタイプを varchar から char に変換します。
char_length(string)文字列 string の長さを返します。
character_length(string)文字列 string の長さを返します。
circle(box)円に変換します。
circle(point,float8)点を円に変換します。
COALESCE(list)リストに含まれる最初の非 NULL 値を返します。
cos(float8)余弦を返します。
cot(float8)余接を返します。
date_part(text,timestamp)日付の一部を返します。
date_part(text,interval)時間の一部を返します。
date_trunc(text,timestamp)日付の一部を切り捨てます。
degrees (float8)ラジアンを度に変換します。
diameter(circle)円の直径を返します。
exp(float8)指定された値で e を累乗します。
float(int)整数を浮動小数点数に変換します。
float4(int)整数を浮動小数点数に変換します。
height(box)矩形の高さを返します。
host(inet)ホストアドレスをテキストとして抽出します。
initcap(text)各語の最初の文字を大文字に変換します。
interval(reltime)interval データタイプに変換します。
integer(float)浮動小数点数を整数に変換します。
isclosed(path)経路が閉じているかどうかを返します。
isopen(path)経路が開いているかどうかを返します。
isfinite(timestamp)時間 (timestamp) が有限かどうかを返します。
isfinite(interval)時間 (interval) が有限かどうかを返します。
length(object)項目の長さを返します。
ln(float8)自然対数を返します。
log(float8)10 を底とする対数を返します。
lower(string)文字列 string を小文字に変換します。
lseg(box)矩形の対角線を線分に変換します。
lseg(point,point)点を線分に変換します。
lpad(text,int,text)指定された長さになるまで、文字列の左側を埋めます。
ltrim(text,text)テキストの左端から文字を削除します。
masklen(cidr)ネットマスクの長さを計算します。
masklen(inet)ネットマスクの長さを計算します。
netmask(inet)ネットマスクをテキストとして作成します。
npoint(path)点の数を返します。
NULLIF(input,value)input = value の場合は NULL を返します。それ以外の場合は input を返します。
octet_length(string)文字列 string の長さをバイト数で返します。
path(polygon)多角形を経路に変換します。
pclose(path)経路を、閉じた経路に変換します。
pi( )基礎定数を返します。
polygon(box)12 角形を返します。
polygon(circle)12 角形を返します。
polygon(npts,circle)頂点の数が npts 個の多角形を返します。
polygon(path)経路を多角形に変換します。
point(circle)中心を返します。
point(lseg,lseg)交点を返します。
point(polygon)中心を返します。
position(string in string)指定された部分文字列の位置を返します。
pow (float8,float8)指定された値で数字を累乗します。
popen(path)経路を、開いた経路に変換します。
reltime(interval)reltime データタイプに変換します。
radians(float8)度をラジアンに変換します。
radius(circle)円の半径を返します。
round(float8)直近の整数に丸めます。
rpad(text,int,text)指定された長さになるまで、文字列の右側を埋めます。
rtrim(text,text)テキストの右端から文字を削除します。
sin(float8)正弦を返します。
sqrt(float8)平方根を返します。
substring(string [from int] [for int])指定された部分文字列を抽出します。
substr(text,int[,int])指定された部分文字列を抽出します。
tan(float8)正接を返します。
text(char)データタイプを char から text に変換します。
text(varchar)データタイプを varchar から text に変換します。
textpos(text,text)指定された部分文字列の位置を返します。
timestamp(date)タイムスタンプに変換します。
timestamp(date,time)タイムスタンプに変換します。
to_char(timestamp, text)タイムスタンプを文字列に変換します。
to_char(int, text)int4 または int8 を文字列に変換します。
to_char(float, text)float4 または float8 を文字列に変換します。
to_char(numeric, text)数値を文字列に変換します。
to_date(text, text)文字列を日付に変換します。
to_number(text, text)文字列を数値に変換します。
to_timestamp(text, text)文字列をタイムスタンプに変換します。
translate(text,from,to)文字列内の文字を変換します。
trim([leading|trailing|both] [string] from string)文字列から文字を削除します。
trunc(float8)小数点以下を切り捨てます。
upper(text)テキストを大文字に変換します。
varchar(char)データタイプを char から varchar に変換します。
varchar(text)データタイプを text から varchar に変換します。
width(box)矩形の幅を返します。