異なる自然言語の使用箇所をマークアップしていますか?
WAI/ WCAG1.0 チェックポイント 4.1
 
 
概要

もし、Webページに基本となる自然言語とは異なる英語、フランス語、あるいはスペイン語のような自然言語が用いられている箇所があれば、lang属性のあるタグでその箇所をマークアップするべきです。

 
 
チェック方法

以下の方法で、ドキュメントのテキストおよびあらゆる代替テキストで用いられている自然言語の切り替わりをはっきりとマークアップしてください。

  • 異なる自然言語で書かれている箇所をマークアップする
  • 異なる自然言語で書かれたテキストを含んでいる最も内側の要素にlang属性を追加する
 
 
解説

もし、1つのページで異なる自然言語を使っているのであれば、その言語の切り替わっている箇所がlang属性で明確にマークアップされていることを確認してください。

Webページで言語の切り替わっている箇所をマークアップすることは、以下に挙げるような理由から重要です。

  • 点字ピンディスプレイでドキュメントを読んでいるユーザーは、点訳ソフトが正しい点字に変換するように、言語が切り替わった箇所のマークアップを利用することができる(例えば、アクセントのある単語)。
  • 多言語に対応した音声合成装置は、テキストを正しいアクセントと正しい発音で読み上げることができる。もし、言語の切り替わりがマークアップされていなければ、音声合成装置は元の言語の設定のまま発音してしまい、理解できない発音をしてしまうことがよくある。
  • 自分で翻訳することのできないユーザーが、機械翻訳で外国語を翻訳することができる。

今後、ますます多くのサイトが電話のような音声のみのデバイスでアクセスされるようになることからも重要です。

lang属性は、以下に挙げるような多くの他のシチュエーションでも役に立つかもしれません。

  • 検索エンジンをアシストする
  • ブラウザが高品質印刷のために絵文字を選択するのを助ける
  • ブラウザが引用符を選択するのを助ける
  • ブラウザがハイフン、連結線、およびスペースを決定するのを助ける
  • スペル・チェッカーおよび文法チェッカーをアシストする