自動更新が使用されています
JIS 5.3 e); WCAG 7.4; 508条 (p)
 
 
概要

Webページは一定の時間が経過すると自動的に更新されてしまいます。このビヘイビア(オート・リフレッシュ)を削除すべきです。

 
 
修正/チェック方法

ブラウザでユーザーがそういった自動更新機能をオフにできるようになるまでは、自動更新を使わないでください。キャッシュのプロパティを指定したり、Webサーバ側で設定したりするなどして、同様の効果が得られるようにしてください。こうすることで、Webページはユーザーがサーバにページをリクエストした結果としてのみ変わるので、Webページのアクセシビリティには影響がありません。

 
 
修正/チェックのポイント

ページを参照しているときに、そのページが自動的に更新されたり、他のページに移動してしまうと、内容が把握しにくくなります。
例えば、音声ブラウザの読み上げ時にページが自動的に更新されると、再度最初から読まなければならなくなります。

  • やむをえず更新する場合は、あらかじめそのことを告知しておく。
    例えば、「このページは15分ごとに最新情報を更新します」などとする。
  • サーバによるリダイレクトは、この限りではない。

『富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 第2.0版』 © 2004 富士通株式会社

 
 
JIS関連項目

5.3 操作及び入力
e)
利用者の意思に反して,又は利用者が認識若しくは予期することが困難な形で,ページの全部若しくは一部を自動的に更新したり,別のページに移動したり,又は新しいページを開いたりしてはならない。
例1. ページの移動又は更新をするときは,事前に知らせるなど,利用者が選択できるようにする。
例2. ページのフレームを更新するとき,又は一部分を更新するとき,事前に知らせたり,解説ページを用意するなどの方法で,利用者が変更を事前に予期できるようにする,又は変化を認識したりできるようにする。

JIS X 8341-3:2004『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報機器における機器,ソフトウェア及びサービス-第三部:ウェブコンテンツ』(© 財団法人 日本規格協会)

 
 
解説

自動的に更新されるWebページは、障害のあるユーザーやノーマルなインタラクションができない支援技術を使用しているユーザーにとって、重大な問題を引き起こすことがあります。例えば、スクリーンリーダーはページが更新されたときに正しく動作しないかもしれませんし、身体障害のあるユーザーはページのコンテンツやナビゲーションを迅速かつ正確に移動できないかもしれません。また、何らかの理由でページを読むのが遅いユーザー、インターネット接続スピードの遅い回線を使用しているユーザー、あるいは読む速度が遅くなってしまうような小さい画面を使っているユーザーなども問題に直面するかもしれません。ブラウザでユーザーがそういった自動更新機能をオフにできるようになるまでは、自動更新を使わないでください。

 
 
JIS X 8341-3について

JIS X 8341-3 の内容は、以下のサイトにて規格番号「X8341-3」で検索して、規格票をご覧ください。

  • 閲覧:日本工業標準調査会(JISC)
    http://www.jisc.go.jp/
  • 購入:日本規格協会(JSA Web Store)
    http://www.webstore.jsa.or.jp/