Dialog HelperNN なし IE 6(Win) DOM なし

Dialog Helper オブジェクトは Windows 版 IE 6 で提供されている ActiveX コントロールです。有効利用が可能なシステム情報やドキュメント情報をいくつか提供します。また、このメソッドが表示するカラーセレクタダイアログでは、ユーザーが選択している色をスクリプトで取得できます。最も一般的な用途は、色、フォント、および要素をユーザーが選択する必要がある場合に、IE の編集モードでスクリプトを作成するために使用することです。ただし、このオブジェクトのプロパティとメソッドは、従来のブラウザ設定でも便利な場合があります。

 

このオブジェクトをページに読み込むには、次の <object> タグが必要です。

<object id="dlgHelper" classid="clsid:3050f819-98b5-11cf-bb82-00aa00bdce0b" 
        width="0px" height="0px>
</object> "
 

このオブジェクトは表示されないため、タグをドキュメントのヘッダ部に置くこともできます。また、選択した識別子を id 属性に設定することも可能です。いったん読み込まれたオブジェクトは、ウィンドウ内でグローバルオブジェクトとして参照されます。

 
相当する HTML コード

なし

 
オブジェクト参照
 
[window.]document.getElementById("elementID")
 
オブジェクト固有のプロパティ
 
blockFormatsfonts
 
オブジェクト固有のメソッド
 
ChooseColorDlg()getCharset()
 
オブジェクト固有のイベントハンドラープロパティ

なし

blockFormatsNN なし IE 6 DOM なし

読み取り専用

ブラウザでサポートされているブロックレベル要素の標準テキスト名のコレクションを返します。他の IE コレクションの場合とは異なり、アイテム数を読み出す際には、length プロパティではなく、Count プロパティにアクセスする必要があります。アイテム名として返されるのは "Heading 1" や "Numbered List" (それぞれ、h1 要素と ol 要素に対応) などの文字列です。コレクションの item() メソッドを介して、コレクション内の各アイテムにアクセスできます。

 
 
var blockList = dlgHelper.blockFormats;
var blockNames = new Array();
for (var i = 0; i < blockList.Count; i++) {
    blockNames[blockNames.length]= blockList.item(i);
}
 

文字列の配列

 
既定値

実装により異なります。

fontsNN なし IE 6 DOM なし

読み取り専用

システムフォントの標準テキスト名のコレクションを返します。他の IE コレクションの場合とは異なり、アイテム数を読み出す際には、length プロパティではなく、Count プロパティにアクセスする必要があります。アイテム名として返されるのは、"MS Sans Serif" や "Verdana" などの文字列です。コレクションの item() メソッドを介して、コレクション内の各アイテムにアクセスできます。

 
 
var fontList = dlgHelper.fonts;
var fontNames = new Array();
for (var i = 0; i < fontList.Count; i++) {
    fontNames [fontNames .length]= fontList .item(i);
}
 

文字列の配列

 
既定値

実装により異なります。

ChooseColorDlg()NN なし IE 6 DOM なし

ChooseColorDlg([initialHexColor])

カラーセレクタのダイアログ{ックスを表示し、ユーザーが選択した色を表す 10 進数を返します。この色をスタイルや色などのプロパティ設定として適用する際には、10 進数から RGB 値の 16 進数表記 (#RRGGBB) への変換が必要になる場合があります。次のコード部分は、色を取得し、適切な基数と桁数に変換し、スタイルプロパティに値として設定した例です。

var colorChoice = dlgHelper.ChooseColorDlg( );
var hexColor = colorChoice.toString(16);
while (hexColor.length< 6) {hexColor = "0" + hexColor;}
document.body.style.color = "#" + hexColor; 
 

ユーザーがダイアログ{ックスで選択したカスタム色をショートカット{ックスに追加した場合、次回開いたダイアログ{ックスにその色は表示されません。ただし、16 進数値はパラメータとしてメソッドに渡されているため、カスタム色は選択する前の状態になっている場合があります。

 
パラメータ
 
  • ダイアログ{ックスの初期状態で選択される色をプリセットする 16 進数。省略可能です。
 
戻り値

選択した色を表す 10 進整数 (0 からクライアントにより設定された色数まで)

getCharset()NN なし IE 6 DOM なし

getCharset("fontName")

OS で認識される文字セットの定数に対応する整数を返します。ラテン文字ベースのシステムにインストールされているフォントファミリでは、ANSI 文字セットの場合は 0、記号セットの場合は 2 というのが一般的な戻り値です。文字セットを調べるには、パラメータとしてフォント名が必要です。フォント名は、Dialog Helper オブジェクトのフォントプロパティから取得できます。

var setID = dlgHelper.getCharset(dlgHelper.fonts.item(4));
 

Windows のすべてのバージョンに、同じ文字セットがインストールされているわけではありません。

 
パラメータ
 
  • インストールされているシステムフォントを表す文字列名
 
戻り値

整数

dirNN 6 IE 5 DOM 1

読み書き

Unicode 標準およびブラウザのデフォルト言語システムで規定される表示方向に従わない文字を含む要素のテキストに関して、文字の表示方向を示します。文字表示の方向は、左から右、または右から左のいずれかです。

 

ltr または rtl を示す文字列。大文字と小文字は区別されません。

 
既定値

ltr