イメージマップをサーバサイドからクライアントサイドに置き換えられませんか?
米国508条 1194.22(f); WAI/ WCAG1.0 チェックポイント 9.1
 
 
概要

Webページにサーバサイド・イメージマップがあります。そのイメージマップをよりアクセシブルなクライアントサイド・イメージマップに置き換えることが可能かどうかを確認してください。

 
 
チェック方法

サーバサイド・イメージマップが本当に必要かどうかを確認してください。サーバサイド・イメージマップを使用してもよいのは、ホットスポットの形状を定義できない場合だけです。もし、サーバサイド・イメージマップを使用しなければならない場合は、少なくとも各ホットスポットと同じリンク先へ移動できるテキストリンクのような代替手段を提供すべきです。(各ホットスポットがどのように定義されているのかを把握するために、サーバ上のイメージマップの設定を調査しなくてはなりません。)

 
 
解説

サーバサイド・イメージマップは、以下に挙げるようなアクセシビリティ上の大きな問題を引き起こします。

  • サーバサイド・イメージマップは、特定の環境で利用しているユーザー(携帯電話あるいは音声認識で操作するブラウザのユーザーなど)には利用不可能なマウスのような特定のデバイスによる操作を必要とする。
  • 特定のシチュエーションで利用しているユーザー(障害のある人、歩行中、運転中、あるいは立っている状態の人)は、マップ上で正確にクリックできない可能性がある。
  • サーバサイド・イメージマップで提供されているリンクは、サーバで制御されているため、あらゆる支援技術を含めてブラウザでは操作することができない。そのため、ブラウザはユーザーに代替手段となるリンクを提供することができない。
  • サーバサイド・イメージマップは、ユーザーがクリックするごとにサーバとのインタラクションを必要とするため、クライアントサイド・イメージマップと比較すると効率が悪い。

このような理由から、サーバサイド・イメージマップは使用しないことが強く推奨されています。唯一の例外は、ホットスポットの形状がクライアントサイド・イメージマップでは定義できない場合のみです。

マウスカーソルをイメージにあてることで、サーバサイド・イメージマップであることがブラウザで分かるはずです。イメージ上でマウスカーソルを動かすと、マウスカーソルの座標がブラウザに表示されます。