Connection オブジェクト | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Connection オブジェクトは、データソースへの固有の接続を表します。Connection オブジェクトは、他のすべての ADO オブジェクトに依存しません。 |
Connection.Attributes プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Connection.Attributes = XactArgumentsEnum [+ XactArgumentsEnum...] | |
Attributes プロパティは、Connection オブジェクトに固有の属性を設定または返します。 |
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データタイプ | |
XactArgumentsEnum (Long) |
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説明 | |
Attributes プロパティは、読み取りおよび書き込み可能です。Attributes プロパティの値は、付録 E に示す XactArgumentsEnum 列挙値のいずれかの合計に設定できます。 Attributes プロパティの初期設定値は 0 です。 |
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メモ | |
プロバイダによっては Attributes プロパティの機能をサポートしないものもあります。 |
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関連項目 | |
Connection.BeginTrans メソッド、Connection.CommitTrans メソッド、Connection.RollBackTrans メソッド、XactAttributeEnum 列挙 |
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Connection.BeginTrans メソッド | CBT メソッド (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.BeginTrans level = connection.BeginTrans( ) connection.CommitTrans connection.RollbackTrans | |
BeginTrans、CommitTrans、および RollbackTrans のメソッドは、現在の Connection オブジェクトのトランザクション処理を管理します。 BeginTrans メソッドは、ユーザーの想定どおりにトランザクションを開始します。 CommitTrans メソッドは、現在のトランザクションを終了する一方で、最初に変更を保存し、可能であれば別のトランザクションを開始します。 RollbackTrans メソッドは、現在のトランザクションを終了しますが、現在のトランザクション中に行われた変更をロールバックします。さらに、RollbackTrans メソッドは、CommitTrans メソッドと同様に別のトランザクションを開始できます。 |
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説明 | |
Connection オブジェクトの BeginTrans、CommitTrans、および RollbackTrans のメソッドは、特定の接続内でトランザクション管理を実行します。トランザクション管理が必要になる最も一般的な例は、バンキングシステムです。お金をある口座から別の口座に転送する場合、関与する 2 つの手順 (引き出しと預け入れ) を 1 つのトランザクションとして実行することが重要です。これら 3 つのトランザクション管理メソッドを使用することにより、銀行に関する上記の両手順を確実に実行するか、いずれの手順も実行しないことができます。引き出しの完了後に預け入れで問題が発生した場合、RollbackTrans メソッドを使用して効果的に時間をロールバックできます。 BeginTrans メソッドは、現在の Connection オブジェクト内で新しいトランザクションを開始します。BeginTrans メソッドを使用すると、コード内にネストされた If . . . Then ステートメントを作成できるのとほぼ同様に、ネストされたトランザクションを作成できます。データプロバイダがネストされたトランザクションをサポートしている場合、BeginTrans メソッドから戻り値を long 型の形式で受け取ることができます。この戻り値は、作成済みのネストされたトランザクションのレベルを、最初のレベルを 1 として示します。 CommitTrans メソッドは、最後のトランザクションの開始以降に加えられた変更をコミットします。RollbackTrans メソッドは逆の動作を実行しながら、最後のトランザクションに対して行われた変更をキャンセルします。いずれの場合も、最後のトランザクションは終了します。さらに、作成された最後のトランザクションは、CommitTrans メソッドまたは RollbackTrans メソッドがそれより前のトランザクションを終了する以前に終了する必要があります。 Connection オブジェクトの Arguments プロパティを adXactCommitRetaining に設定すると、CommitTrans メソッドの呼び出し後に、新しいトランザクションが自動的に作成されます。このプロパティを adXactAbortRetaining に設定すると、RollbackTrans メソッドの呼び出し後に、新しいトランザクションが自動的に作成されます。 |
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関連項目 | |
Connection.Arguments プロパティ |
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Connection.BeginTransComplete イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub BeginTransComplete(ByVal TransactionLevel As Long, _ ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
BeginTransComplete イベントは、BeginTrans メソッドの操作が完了した後に生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.BeginTrans メソッド、Connection.CommitTransComplete イベント、Connection.RollbackTransComplete イベント、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.Cancel メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Cancel | |
Cancel メソッドは、保留中の非同期接続または実行をキャンセルします。 |
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説明 | |
Connection オブジェクトの Execute メソッドまたは Open メソッドが adAsyncConnect、adAsyncExecute、または adAsyncFetch のオプション付きで呼び出された場合、Cancel メソッドは保留中の非同期操作をキャンセルします。 adAsyncExecute オプションを設定せずに実行した操作に対して Cancel メソッドを呼び出すと、エラーが発生します。 |
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関連項目 | |
Connection.Execute メソッド、Connection.Open メソッド |
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Connection.Close メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Close | |
Close メソッドを使用して、Connection オブジェクトまたは Recordset オブジェクトを、その中に含まれている依存オブジェクトと共に閉じます。 |
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説明 | |
Close メソッドは、データソースとの接続を終了します。Connection オブジェクトを閉じたら、プロパティを調整し、オブジェクトを再度開くことができます。Connection オブジェクトが閉じているときに、接続を要求するメソッドを呼び出すと、エラーが発生します。 Recordset オブジェクトの作成元の Connection オブジェクトを閉じると、作成された Recordset オブジェクトも閉じます。保留中の変更はすべて失われます。保留中のトランザクションがあれば、エラーが発生します。 Connection オブジェクトを閉じても、オブジェクトがメモリから削除されるわけではなく、使用しているリソースが解放されるだけです。Visual Basic で Connection オブジェクトをメモリから削除するには、オブジェクトを Nothing に設定します。 |
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Connection.CommandTimeout プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.CommandTimeout = timeout | |
CommandTimeout プロパティは、特定コマンドの実行時に ADO がエラーを生成するまで待機する時間を示します。 |
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データタイプ | |
Long |
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説明 | |
CommandTimeout プロパティは、読み取りおよび書き込み可能です。CommandTimeout プロパティを使用すると、ADO がコマンドの実行を待機する時間を指定できます。CommandTimeout プロパティの設定は秒単位で表現され、初期設定値は 30 です。このプロパティを 0 に設定すると、ADO は指定されたコマンドの実行を無期限に待機できます。コマンドがタイムアウトすると、エラーが発生します。 Command オブジェクトの CommandTimeout プロパティは、Connection オブジェクトの CommandTimeout プロパティとは無関係です。 Connection オブジェクトの CommandTimeout は、Connection オブジェクトが開いているときでも、読み取りおよび書き込み可能です。 |
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メモ | |
プロバイダによっては CommandTimeout プロパティをサポートしないものもあります。 |
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Connection.CommitTrans メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
s/>
Connection.BeginTrans メソッドを参照してください。 |
Connection.CommitTransComplete イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub CommitTransComplete(ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
CommitTransComplete イベントは、CommitTrans メソッドの操作が完了した後に生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.BeginTransComplete イベント、Connection.CommitTrans メソッド、Connection.RollbackTransComplete イベント、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.ConnectComplete イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub ConnectComplete(ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
ConnectComplete イベントは、接続が実行されると生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.Disconnect イベント、Connection.WillConnect イベント、ConnectOptionEnum 列挙、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.ConnectionString プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.ConnectionString = connectionstring | |
ConnectionString プロパティは、データソースへのアクセスに使用される接続を定義します。 |
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データタイプ | |
String |
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説明 | |
ConnectionString プロパティは、接続で使用されるデータソースを示します。DSN (データソース名) またはパラメータのリストである詳細な接続文字列を渡すことができます。パラメータの形式は argument=value とし、複数のパラメータはセミコロンで区切る必要があります。ADO では ConnectionString プロパティに等号が見つかると、詳細な接続文字列が渡されるものと見なします。 |
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パラメータ | |
サポートされている 3 つのパラメータを次に示します。追加のパラメータを渡すと、パラメータはデータプロバイダに直接渡されるので、ADO ではチェックされません。
ConnectionString プロパティのコンテンツは、Connection オブジェクトを開いた後いつでも ADO で変更できるので、コンテンツが不確かな場合はこのプロパティを読んでください。 Connection オブジェクトの Open メソッドに ConnectionString パラメータを使用した場合、値は Connection オブジェクトの ConnectionString プロパティ内に置かれます。 ConnectionString は、Connection オブジェクトが開いているときは読み取り専用ですが、オブジェクトが閉じると読み取りおよび書き込み可能になります。 |
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関連項目 | |
Connection.Open メソッド |
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Connection.ConnectionTimeout プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.ConnectionTimeout = timeout | |
ConnectionTimeout プロパティは、データソースへの接続試行時に ADO が待機する時間を秒単位で示します。 |
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データタイプ | |
Long |
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説明 | |
ConnectionTimeout プロパティを使用すると、ADO がデータソースへの接続を待機する時間を指定できます。ConnectionTimeout プロパティの設定は、秒単位で表現されます。このプロパティを 0 に設定すると、ADO は指定された接続を無期限に待機できます。接続がタイムアウトすると、エラーが発生します。 ConnectionTimeout プロパティは、Connection オブジェクトが閉じているときは読み取りおよび書き込み可能ですが、オブジェクトが開くと読み取り専用になります。 |
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メモ | |
プロバイダによっては ConnectionTimeout プロパティをサポートしないものもあります。 |
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関連項目 | |
Connection.Open メソッド |
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Connection.CursorLocation プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.CursorLocation = CursorLocationEnum | |
CursorLocation プロパティは、カーソルサービスの位置を示します。 |
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データタイプ | |
CursorLocationEnum (Long) |
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説明 | |
CursorLocation プロパティの値は、付録 E に示す有効な CursorLocationEnum 値のいずれかに設定できます。 CursorLocation プロパティの値は、読み取りおよび書き込みのいずれも可能です。ただし、このプロパティの値を変更しても、値の変更後に開かれた Connection にしか影響を与えません。 |
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関連項目 | |
Connection.Open メソッド |
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Connection.DefaultDatabase プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.DefaultDatabase = database | |
DefaultDatabase プロパティは、現在の接続のデフォルトとして選択されたデータベースを示します。 |
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データタイプ | |
String |
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説明 | |
DefaultDatabase プロパティを使用すると、アプリケーションでは Connection オブジェクトのデフォルトのデータベースを指定できます。 未修飾の構文は、自動的に DefaultDatabase プロパティが指定するデータベースを参照します。他のすべてのデータベースにアクセスするには、目的のデータベース名でオブジェクト名を修飾する必要があります。 |
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メモ | |
プロバイダによっては DefaultDatabase プロパティをサポートしないものもあります。プロバイダがこのプロパティをサポートしていない場合、エラーが発生するか、空の文字列が返されます。 |
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Connection.Disconnect イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub Disconnect(adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
Disconnect イベントは、接続が終了すると生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.ConnectComplete イベント、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.Errors コレクション | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Set errors = connection.Errors | |
Errors コレクションは、現在の Connection オブジェクトの最後の操作で発生した個々のエラーと警告のコレクションです。 |
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データタイプ | |
Errors (Collection オブジェクト) |
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説明 | |
Connection オブジェクトの Errors プロパティは読み取り専用です。このプロパティは、ADO またはプロバイダ固有のエラーを示す、0 個または多数の Error オブジェクトを保持できる Errors コレクションオブジェクトへの参照を返します。 |
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Connection.Execute メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Execute CommandText, RecordsAffected, Options Set recordset = connection.Execute(CommandText, RecordsAffected, Options) | |
Execute メソッドは、データソースに対して指定された SQL ステートメント、クエリー、ストアドプロシージャ、またはプロバイダ固有のコマンドを実行します。 |
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パラメータ | |
CommandTypeEnum および ExecuteOptionEnum の列挙値を付録 E に示します。 |
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戻り値 | |
RecordsetObject |
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説明 | |
Execute メソッドは、CommandText パラメータで指定されたコマンドを実行します。このパラメータは、Options パラメータに基づいて評価されます。コマンドの実行が完了すると、Connection.ExecuteComplete イベントが生成されます。 コマンドの実行でレコードが返される場合、Execute メソッドから新しい Recordset オブジェクトが返されます。コマンドの実行でレコードが返されない場合、Execute メソッドから空の Recordset オブジェクトが返されます。いずれの場合も、返される Recordset オブジェクトは、常に読み取り専用で、転送専用カーソルを持ちます。 Execute メソッドの Options パラメータに adAsyncExecute、adAsyncFetch、または adAsyncFetchNonBlocking のいずれかの値が含まれている場合、操作はアプリケーションフローのバックグラウンドで続行されます。これらの操作の続行中に、Connection.Cancel メソッドを呼び出すと、保留中のすべての非同期操作をキャンセルできます。 |
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メモ | |
ADO 2.6 (ベータ 2) のマニュアルには、CommandText パラメータとプロパティを相対 URL に設定できると記載されていますが、この値をどのように設定しても無関係であることが判明しました。ディレクトリのコンテンツを取得する場合、ConnectionString プロパティにディレクトリを指定する必要があります。Execute メソッドの CommandText パラメータまたは Connection オブジェクトの CommandText プロパティとしてどんな値を指定しても、無視されます。ただし、値として空の文字列 (") を指定すると、"Errors Occurred" というエラーが表示されます。 次の例は、Execute メソッドの呼び出し時に CommandText プロパティの値が無関係であることを示しています。 Dim con As ADODB.Connection Dim rec As ADODB.Recordset Set con = New ADODB.Connection con.Open "URL=http://jroff_laptop/" Set rec = con.Execute("nothing really matters") ' ' rec contains contents of jroff_laptop ' rec.Close con.Close Set rec = Nothing Set con = Nothing |
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関連項目 | |
Connection.Cancel メソッド、Command.CommandText プロパティ、Connection.ExecuteComplete イベント、CommandTypeEnum 列挙、ExecuteOptionEnum 列挙 |
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Connection.ExecuteComplete イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub con_ExecuteComplete(ByVal RecordsAffected As Long, _ ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pCommand As ADODB.Command, _ ByVal pRecordset As ADODB.Recordset, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
ExecuteComplete イベントは、コマンドの実行が完了すると呼び出されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.Execute メソッド、Command.Execute メソッド、Recordset.NextRecordset メソッド、Recordset.Open メソッド、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.InfoMessage イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub InfoMessage(ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
InfoMessage イベントは、ConnectionEvent 操作中に警告が生成されると呼び出されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.IsolationLevel プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.IsolationLevel = IsolationLevelEnum | |
IsolationLevel プロパティは、トランザクション管理の利用時に使用される隔離レベルを設定します。 |
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データタイプ | |
IsolationLevelEnum (Long) |
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説明 | |
IsolationLevel プロパティは、読み取りおよび書き込みのいずれも可能です。このプロパティの値を変更しても、BeginTrans メソッドを呼び出すまで、その効果は反映されません。要求された隔離レベルがデータプロバイダから付与されなかった場合は、その次のレベルが自動的に設定されます。 IsolationLevel プロパティは、付録 E に示すいずれかの IsolationLevelEnum 列挙に設定できます。 |
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関連項目 | |
Connection.BeginTrans メソッド、IsolationLevelEnum 列挙 |
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Connection.Mode プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Mode = ConnectModeEnum | |
Mode プロパティは、指定された接続内のデータ変更に利用できる権限を識別します。 |
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データタイプ | |
ConnectModeEnum (Long) |
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説明 | |
Mode プロパティは、Connection オブジェクトが閉じているときは読み取りおよび書き込み可能ですが、オブジェクトが開くと読み取り専用になります。 Mode プロパティは、付録 E に示すいずれかの IsolationLevelEnum 列挙に設定できます。 |
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Connection.Open メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Open ConnectionString, UserID, Password, Options | |
Connection オブジェクトの Open メソッドは、特定のデータソースに対する接続を開きます。Recordset オブジェクトの Open メソッドは、カーソルを開きます。 |
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パラメータ | |
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説明 | |
Open メソッドは、データプロバイダとの接続を確立します。いったん接続を確立すると、データプロバイダに対してコマンドを発行し、データソースから情報を取得できます。 データプロバイダへの接続は、adConnectAsync 値を Open メソッドの Options パラメータに渡すことで、非同期に確立できます。いったん操作が始まると、アプリケーションは、接続に時間がかかると判断した場合、Connection.Cancel メソッドを呼び出して保留中の非同期接続をキャンセルできます。 データプロバイダへの接続は、ConnectionString パラメータの値で定義されます。また、UserName と Password のパラメータは、データプロバイダ内のユーザーを認証します。ConnectionString 内、および Open メソッドに対するパラメータとして UserName と Password の値を設定できます。この場合、これらのパラメータは、ConnectionString プロパティで指定されたパラメータを上書きします。 ConnectionString パラメータは、Connection.ConnectionString プロパティに設定されている値を上書きします。ほとんどの場合、ConnectionString プロパティは、Open メソッドの ConnectionString パラメータ経由で渡す、接続に関する詳細情報を保持します。ConnectionString プロパティを読み取ると、追加されたこの詳細情報を調べることができます。 ConnectionString プロパティなどの ConnectionString パラメータは、セミコロンで区切られた argument=value ステートメントのサービスで構築されています。ConnectionString パラメータおよびプロパティ内で使用されるパラメータは、接続先のデータプロバイダに完全に依存します。 Connection.Close メソッドは、開かれた Connection オブジェクトをアプリケーションの処理終了後に閉じます。閉じられた Connection オブジェクトは、変更して再度開くことができます。Visual Basic で Connection オブジェクトをメモリから削除するには、オブジェクトを Nothing に設定します。 |
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関連項目 | |
Connection.Cancel メソッド、Connection.Close メソッド、Connection.ConnectionString プロパティ、ConnectModeEnum 列挙、ConnectOptionEnum 列挙 |
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Connection.OpenSchema | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Set recordset = connection.OpenSchema(Schema, Criteria, SchemaID) | |
OpenSchema メソッドは、データソースのスキーマに関する情報を保持している Recordset オブジェクトを返します。 |
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パラメータ | |
SchemaEnum は、表 F-1 に示す列挙値を保持します。
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説明 | |
OpenSchema メソッドは、データソースの構造、つまり、スキーマに関する情報を取得します。 Schema パラメータを SchemaEnum 値に設定すると、ADO はアプリケーションが要求している情報を判断できます。さらに、Criteria パラメータを設定して検索を絞り込むこともできます。たとえば、adSchemaTables 列挙値を渡すと、OpenSchema メソッドはテーブル名のみを返します。 プロバイダによっては独自のスキーマクエリータイプをサポートするものもあります。この機能を使用するには、Schema パラメータを adSchemaProviderSpecific に設定し、SchemaID パラメータをプロバイダ固有のスキーマクエリーの GUID に設定します。Schema パラメータを adSchemaProviderSpecific 値に設定し、SchemaID パラメータを指定しない場合、エラーが発生します。 プロバイダによっては、表 G-1 に定義したすべてのスキーマクエリーをサポートしないものもあります。実際、すべてのプロバイダでサポートされているのは、adSchemaTables、adSchemaColumns、および adSchemaProviderTypes のスキーマクエリーのみです。ただし、これでも制約列のサポートが保証されるわけではありません。 |
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関連項目 | |
SchemaEnum 列挙 |
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Connection.Properties コレクション | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Set properties = connection.Properties | |
Properties コレクションは、現在使用されているプロバイダの Connection オブジェクトに固有の属性を保持します。 |
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データタイプ | |
Properties (Collection オブジェクト) |
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説明 | |
Properties コレクションクラスは、データプロバイダの Connection オブジェクトに固有の各プロパティに対する、Property クラスのインスタンスを保持します。 Connection オブジェクトの Properties コレクションは、Connection が開かれるまで次のプロパティのみを保持します。
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Connection.Provider プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
connection.Provider = provider | |
Provider プロパティは、現在の Connection オブジェクトのデータプロバイダの名前を示します。 |
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データタイプ | |
String |
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説明 | |
Provider プロパティは、現在の Connection オブジェクトのプロバイダを指定します。このプロバイダは、Connection オブジェクトの ConnectionString プロパティ、または Connection オブジェクトの Open メソッドに対する ConnectionString パラメータでも指定できます。ただし、予期せぬ結果が発生する可能性があるため、プロバイダの指定はこの中の 1 つの場所でのみ行うことをお勧めします。 Connection オブジェクトの Provider プロパティは、関連する Connection オブジェクトが閉じているときは読み取りおよび書き込み可能ですが、オブジェクトが開くと読み取り専用になります。 Connection オブジェクトが開かれるまで、または Connection オブジェクトの Properties コレクションが使用されるまでは、Provider プロパティは使用されません。 プロバイダを指定しない場合、ADO での初期設定値は MSDASQL、Microsoft ODBC Provider for OLE DB です。 |
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関連項目 | |
Connection.ConnectionString プロパティ、Connection.Open メソッド |
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Connection.RollbackTrans メソッド | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
s/>
Connection.BeginTrans メソッドを参照してください。 |
Connection.RollbackTransComplete イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub con_RollbackTransComplete(ByVal pError As ADODB.Error, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
RollbackTransComplete イベントは、RollbackTrans メソッドの操作が完了した後に生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.BeginTransComplete イベント、Connection.CommitTransComplete イベント、Connection.RollbackTrans メソッド、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.State プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
state = connection.State | |
State プロパティは、Command、Connection、Record、Recordset、または Stream オブジェクトの現在の状態を示します。 |
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データタイプ | |
ObjectStateEnum (Long) |
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説明 | |
State プロパティは、付録 E に示す ObjectStateEnum 値の組み合わせを返します。この値の組み合わせは、オブジェクトの現在の状態を示します。 |
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関連項目 | |
ObjectStateEnum 列挙 |
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Connection.Version プロパティ | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
version = connection.Version | |
Version プロパティは、使用中の ADO の現在のバージョンを示します。 |
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データタイプ | |
String |
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説明 | |
Version プロパティは、アプリケーションで使用している ADO のバージョン情報を文字列の形式で返します。 |
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Connection.WillConnect イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub WillConnect(ConnectionString As String, _ UserID As String, _ Password As String, _ Options As Long, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
WillConnect イベントは、接続が実行されると生成されます。 |
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パラメータ | |
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メモ | |
ConnectionString、UserID、および Password のパラメータは、操作の実行が完了する前にこのイベント内でアプリケーションによって変更できます。 |
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関連項目 | |
Connection.ConnectComplete イベント、EventStatusEnum 列挙 |
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Connection.WillExecute イベント | (バージョン 2.0、2.1、2.5、2.6) |
Private Sub WillExecute(Source As String, _ CursorType As ADODB.CursorTypeEnum, _ LockType As ADODB.LockTypeEnum, _ Options As Long, _ adStatus As ADODB.EventStatusEnum, _ ByVal pCommand As ADODB.Command, _ ByVal pRecordset As ADODB.Recordset, _ ByVal pConnection As ADODB.Connection) | |
WillExecute イベントは、コマンドの実行開始前に生成されます。 |
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パラメータ | |
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関連項目 | |
Connection.Execute メソッド、Command.Execute メソッド、Recordset.Open メソッド、EventStatusEnum 列挙、LockTypeEnum 列挙 |
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